2008年11月30日

WK13 予想 vs JAC

フランチャイズ史上初のマンデーナイトゲーム。
テキサンズ、JACともに4-7、首位争いではなく、ディビジョン最下位争いなのが残念です。
過去、JACはテキサンズにとって相性の良い相手でしたが、Garrard がQBになって以来この3戦では1-2と負け越し。
通算成績も7-6と迫られており、この試合で負ければ星を5分まで戻されます。
WK4での延長戦負けの借りもありますし、なんとしても勝っておきたい試合です。

JACはここ5試合で4敗。
テキサンズ程ではないものの、T.O.やミスも目立ち、得意のランも今一つ機能しておりません。
一試合平均RushYdsは、110.2Ydsでリーグ17位。114.1Ydsで12位につけるテキサンズより下位にあります。
OL陣の怪我、そしてRB Duoの一角、Fred Taylor が調子に乗り切れていないのが原因でしょうか。
Taylor、これまで0TDで平均キャリーYdsはキャリア最低の3.6Ydsと低迷中です。
JACの HC Del Rio は今季終了後のチーム改革を明言しており(選手名は出していませんが)、Taylor 自身、JACでのキャリアが終わりに近づいてきているのを感じる、というようなコメントを出しております。

一方テキサンズは、ここにきて Schaub 復帰か、という話が流れております。
先週、怪我が長引きそうという発表があったばかりですが、今週 Schaub は練習に復帰。
思った以上に動けたようで、Schaub 自身も先発を希望。あとはコーチ陣の決断になりそうです。
この試合、テキサンズはサードユニフォームである赤色、"Battle Red" を着用します。
過去、"Battle Red Day" には好成績を収めているテキサンズ。この試合、スカッと勝って最下位から脱出とゆきましょう。

予想 : (WIN) JAC 20 - 24 HOU


2008年11月28日

古き良き伝統の終わり!?

TEN 47 - 10 DET。
WK12に今季初の敗戦を喫したTENが、負けをバネに今週は力強いカムバックを見せるとは思っていましたが。
これほどまでの一方的な試合になるとは。。(いや、正直ありうるかなと少し思ってはいましたが)
DETはこれで今季0-12。史上初の0勝シーズンが俄かに現実味を帯びてきました。

TENとの一戦は今年の感謝祭フットボール。
ご存じの方も多いと思いますが、Thanksgiving Day には、DETが試合をするのがリーグの伝統となっております。
初の感謝祭試合は1934のこと。はじめてラジオ中継された記念すべき試合でもあります。
それから、'39-'44の第二次大戦時中を除き、今回が実に69回目となるホリデーゲーム。
しかし本日の大敗がそうであったように、ここ近年DETの出来があまりに悪いので、Thanksgiving にDETの試合というこの伝統にも疑問の声があがっています。
せっかくの祝日、弱小DETでなく、どうせならもっと熱くなる試合を見たいという意見がどうやら多いようです。
DET戦以外にも、DAL戦。そしてもう一試合、と Thanksgiving には3試合開催されるようになったので、個人的には伝統の一戦は残しても良いのではないかと思ったりもしますが。
もっとも日本にいる限りは祝日でもないのであまり関係がないというのもありますが・・・。
ちなみにDET、感謝祭マッチでの通算成績は驚くことに33-34-2という成績。
最近の悪さが目立ちますが、長い伝統ではほぼ5分の成績をおさめています。





2008年11月27日

テキサンズ補強事情

Green のIR入り、そしてテキサンズとしてのキャリア終了(ほぼ間違いなく)。
Da Bull Pen読者のクロポトキンさんからご指摘ありましたが、テキサンズはドラフトではある程度成功しているものの、ことFAとなると効果的な補強ができていない印象があります。
下記は、ここ3年のドラフト/FA(もしくはトレード)での補強選手一覧です。

● ドラフト選手 - Kubiak 体制下

Year
R1
R2
R3
R4
R5
R6
R7
2006
Mario Williams
DeMeco Ryans
Charles Spencer
Eric Winston
Owen Daniels
-
Wali Lundy
David Anderson
2007
Amobe Okoye
-
Jacoby Jones
Fred Bennett
Brandon Harrison
Brandon Frye
Kasey Studdard
Zac Diles
2008
Duane Brown
-
Antwaun Molden
Steve Slaton
Xavier Adibi
Frank Okam
Dominique Barber
Alex Brink

● 主なFA選手 - Green 以降

Year
FA Signings
2007
Ahman Green/Matt Schaub/Andre Davis/Will Demps/Michael Boulware/Jordan Black/Shawn Barber/Danny Clark/Jeff Zgonina/Jamar Fletcher/Matt Turk
2008
Chris Brown/Jacques Reeves/Chaun Thompson/Kevin Bentley/Roosevelt Colvin/Chris Myers/Nick Ferguson/Eugene Wilson/Quinn Gray/Craig Nall/Cecil Sapp/Marcel Shipp/Mike Bell

テキサンズの補強ですが、ざっくり役割分けすると、ドラフトは Kubiak の責任。(スカウトチームは GM Rick Smith が集めるものの、最終的な決定権は現在 Kubiak にあります。)
※ただし、06ドラフトは Kubiak ではなく、前 GM Charley Casserly の役割が大きかったもよう。
FAは、GM Rick Smith が主導権をもつもの。
そしてこのタレントを使って、現在ボロボロ状態の守備に責任をもつのが DC Richard Smith です。
さて、一番問題なのは??





2008年11月26日

さらばGreen

RB Ahman Green がIR入りとなりました。
CLE戦で膝をひねり、全治3-5週間との診断。Green 自身はもっと早く復帰できると楽観視していたものの、フロント陣も遂に我慢しきれなくなったのでしょう。
シーズンエンド、そして間違いなくこれでテキサンズでのキャリアは終了となります。
FAでGBより移籍し、この2年で Green が稼いだのは$11M以上!
その間の成績は下の表の通り。なんとも高い買い物でした。

Year/G
Rushing
Receiving
Rush
Yds
Yds/G
Avg
Lng
TD
Fum
Lost
Rec
Yds
Yds/G
Avg
Lng
TD
2007/6
70
260
43.3
3.7
18
2
0
0
14
123
20.5
8.8
53
0
2008/8
74
294
36.8
4.0
14
3
0
0
11
32
4.0
2.9
8
0

テキサンズにとっての救いは、ルーキーセンセーションの Slaton がいること。
今は Slaton も胸、あばら痛でいたんでいるのが少し心配ですが。健康でいる限り、テキサンズ正RBの座は安泰です。
Slaton は只今774YdsRushでリーグ11位、しかも一試合平均ラン回数がわずか14.5回(リーグトップ15ラッシャーで最少)でこの成績は立派の一言です。


2008年11月25日

WK12 結果 @CLE

cle.gifWIN : 16 - 6

ともにタレントはありながら(あると思われながら)、成績の伴わない両チーム。
この試合も、ともに勝ちたくないのではないかと思うような内容の悪い試合。
チーム状態の悪さが出ておりました。
が、どうやらCLEの方が重症のようで。

拙劣なプレイコールに、ミスの連発。ほとんど自滅に近い形に助けられた感はありますが、連敗を3で止め、実に一年以上ぶりとなる敵地での貴重な勝ち星。
内容はともあれ、まずはこの勝ちを喜びたいと思います。
これまで被ターンオーバー/ターンオーバー奪取差が-13とリーグ最下位のテキサンズでしたが、CLE戦では Sage の2INTに対し、守備側が誘発したT.O.は5個。
珍しくT.O.バトルに勝てたことが、勝ち星につながりました。
いつも以上にブリッツも多用しており、Richard Smith のいつになく積極的な守備コールが功を奏した形です。
Weaver がINTを奪ったのには正直驚きました。
DEでありながら、Weaver はなんとこれでテキサンズに来て以来、SCKよりINTが多いことになります。
INTは2個、SCKは1個ではありますが・・・。
SCKもなく、スタッツには現れていないものの Mario が大活躍。Jamaal Lewis を子供のように投げまわしロスタックルに仕留めたプレイは圧巻でした。
オフェンスでは、心配された Myers がよく踏ん張ってくれました。
Sage も前半はミス少なく、パスを散らして効果的な攻撃をみせてくれました。
15分近く長い時間ボールを保持することに成功し、ボールコントロールも良かったです。
が、5回もボールを奪っておきながら16点は少なすぎ。今季最多の反則11個も要改善。
Green がまたもや怪我をし、Slaton もやや痛んでいるということで次週以降のランニングゲームにも不安が残ります。
・・・結局最後は悪い点に眼がいってしまいましたね。次はマンデーナイト!

[ HOU ] 16
Total Net Yards : 383
Penalties-Yards : 11-84
Time of Possesion : 37:25
Total Turnovers : 2

[ CLE ] 6
Total Net Yards : 240
Penalties-Yards : 5-40
Time of Posession : 22:35
Total Turnovers : 5



2008年11月23日

WK12 予想 @CLE

今年大躍進すると思われていたものの、これまでファンの期待を裏切っている2チームの対戦。
CLEは QB Brady Quinn を、テキサンズは LB Adibi や CB Molden など、ともに将来に向けた若手起用もはじめております。
スタッツ上、テキサンズは370.1Ydsとリーグ5位のオフェンスを誇り、対するCLEは368.3Yds、26位と守備が低迷。
順当にゆけば勝てそうな相手ではありますが、①テキサンズは昨季WK9のOAK戦以来アウェイで勝っていない(CLEの "Dawg Pound" はただでさえアウェイチームに厳しい環境です)、②CLEは苦手の3-4守備、という2点から勝利は残念ながら難しいものと思います。
勝つためには Slaton のランでオフェンスをリズムを作ることですが、CLE DLの中心には体重が350以上もある NT Shaun Rogers が構えます。
テキサンズの C Myers は、重くパワーのあるNTとの対峙を苦手にしており、Rogers をフリーにするようであればランはおろか、パスも封じられる可能性があります。※Rogers はランストッパーですが、チーム一の4.5Sckもあげています。
守備面でも、ランが心配。
今季前半、暫くラン守備に向上の気配が見られたものの、ここ3戦で低迷。
A.D.、Willis McGahee、Joseph Addai とたて続けに100Yds越えラッシュを許しており、一試合平均では162.6Ydsも走られています。いずれも試合前半は頑張って抑えるものの、後半に崩れるというパターンが目立ちます。
CLEの RB Jamaal Lewis は今季まだ100Ydsラッシュを達成していないものの、タックルミスが目立つテキサンズとしては苦手なタイプのバック。昨季対戦時も134Yds、1TDと走られ17-27と負けを喫しました。
パス守備では、Quinn と TE Winslow が怪我をしているのが救いか。
Mario もここ3試合抑えられているので、そろそろサックが欲しいところです。

予想 : (LOSS) HOU 24 - 31 CLE

2008年11月22日

Dunta完全復活

CB Dunta Robinson が次戦、対CLEで先発に復帰する見込みです。
一年前に重大な怪我を負ってから、必死のリハビリをこなし、5週間前にフィールドに復帰。
そして今週末、スタメンに戻るということでいよいよ完全復活です。
弱小セカンダリーのテキサンズとしては頼もしい限りです。
反対側のCBには Jacques Reeves が先発、Fred Bennett はベンチスタートとなりそうです。
また、新人 Molden も出場させると Kubiak は明言。
セカンダリーがいきなり強くなるわけはありませんが、ロースターの変更で多少なりとも守備が向上してくれることを願います。


2008年11月20日

怪我人情報

QB Schaub の回復具合が思わしくなく、あと4週間は欠場の見込みとなりました。
今季残すはあと6試合。シーズンエンドとはならないということですが、MCLは意外と厄介な怪我なため果たしてどうなることでしょうか。
もしこのまま Schaub が出場できなかったり、復帰後も調子が芳しくなかった場合、来季QBにかなり不安が残ることとなります。
ドラフトの早い段階でQB指名もあるかもしれません。

LB Greenwood も依然復調せず、CLE戦では2試合続けて Adibi 先発となりそうです。
また、新人 CB Molden がいよいよ守備につくことになりそうです。

そのほか、DE Cochran がIR入りとなりました。IND戦で負った右足指の靭帯損傷によりシーズンエンドです。
今季 Cochran はベンチから出場し、テキサンズにしてみれば貴重な2サックを記録していました。
Cochran のかわりに、Jesse Nading が practice squad から召集されました。


2008年11月19日

延長ルール

今週、リーグでも珍しい引き分け試合がありました。
PHI@CIN、13対13。実に2002年11月10日以来となるタイゲームです。
試合後、PHIの QB McNabb が、「これまで引き分け試合など経験したことがない。そもそも引き分けがルールブックにあることすら知らなかった。」というような驚くべきコメントを残し、話題になっています。
これまで一勝しかしていないCINに対し、PHIは NFC EAST にあり熾烈なプレイオフ争いを展開中。
この一分けのダメージが大きいのはPHIの方なのは明らかで、McNabb のコメントも悔しさからつい口を出たものかな、と個人的には思ったりもします。さすがに知らないことはない、ですよね…。

さて、McNabb コメントの真偽のほどはともかく、かねてから賛否両論あったNFLのオーバータイム・ルールに、今改めてスポットライトが当たっています。
4時間弱にも及ぶ長丁場の結果が引き分け、決着つかずではファンも応援した甲斐がない。
そもそも、先に得点した方が勝ちというのでは、延長前のコイントス(=運)次第という印象が強い。
という声があり、必ず決着がつき、互いのチームに同じ回数だけの攻撃権が与えられるカレッジルールが良いというファンも多いようです。

カレッジの延長ルール:
- キックオフがなく、敵陣25Ydsから攻撃をはじめる
- 上記得点の有無にかかわらず、攻守交替して反対チームが同様に25Ydsから攻撃する
- 互いにオフェンスシリーズ展開後の得点を競い、同点の場合はもう1ラウンド(シリーズ)実施
- 3シリーズで決着がつかなかった場合、TD後のExtra Pointで必ず2Pointを狙わなければならなくなる
- 点差が出るまで繰り返す

私自身は、これまで特に延長ルールに疑問は感じていなかったのですが。
JAC戦で一度も攻撃権を与えられることなく延長で負けてしまった時はたしかに悔しい思いをしました。
それでもルールではなく、あっさりヤードを許したディフェンスのざるさ加減に腹が立ちましたが。
確かに少なくとも1度は両チームが攻撃できるチャンスがあっても面白そうだなとは思います。
ただし、スペシャルチームも重要な試合の要素なので、その楽しみがなくなるカレッジルールもどうかなとも思います。
皆様はいかがでしょうか?



2008年11月18日

テキサンズRB

IND戦で156Ydsを走り、Rookie Wall の不安を払拭してくれた Slaton。
今季1000yds越えはほぼ確実、Domanick Williams 以来となる待望の頼れるRBの登場と言えるでしょう。
下記は、過去テキサンズのリーディグラッシャー一覧。
リーグのトップRBと比べても遜色ないAvgYds/Rushが Slaton の強み。
この調子で、フランチャイズ史に残るRBに成長してほしいと思います。

Player (Year/G)
Rushing
Receiving
Rush
Yds
Yds/G
Avg
Lng
TD
Fum
Lost
Rec
Yds
Yds/G
Avg
Lng
YAC
TD
Jonathan Wells ('02/16)
197
529
33.1
2.7
37
3
3
1
9
48
3.0
5.3
9
6.0
0
Domanick Williams ('03/14)
238
1031
73.6
4.3
51
8
4
3
47
351
25.1
7.5
17
6.2
0
Domanick Williams ('04/15)
302
1188
79.2
3.9
44
13
4
4
68
588
39.2
8.6
38
7.7
1
Domanick Williams ('05/11)
230
976
88.7
4.2
44
2
1
1
39
337
30.6
8.6
33
7.8
4
Ron Dayne ('06/11)
151
612
55.6
4.1
19
5
1
0
14
77
7.0
5.5
13
6.4
0
Ron Dayne ('07/13)
194
773
59.5
4.0
39
6
1
0
17
112
8.6
6.6
17
7.2
0
Steve Slaton ('08/10)
138
701
70.1
5.1
71
6
1
0
32
198
19.8
6.2
30
7.3
1


2008年11月17日

WK11 結果 @IND

ind.gifLOSS : 27 - 33

10プレイ、3:52、81Yds、TD。
7プレイ、3:16、80Yds、TD。
11プレイ、4:32、73Yds、TD。
これが、第3QのINDの攻撃です。前半、3つのFGに抑え、よく耐えたのも束の間。
ハーフタイム開けにはこの守備。良いチームがアジャストしてくるのに対し、全く対応できないテキサンズ守備がまたもや浮き彫りになりました。

しかし負けたとはいえ、見れる試合ではありました。
Slaton は、フランチャイズ最長となる71YdsTDランをはじめ、14Attで156Yds。
Greenwood にかわり初先発した Adibi は、チーム一の14Tck(うち13Solo)を記録。ポテンシャルの高さを見せてくれました。
Bennettも7Tck。MINで先発の座を取り戻して以来、本来の調子に戻りつつあります。
そして Sage。今日はなんと驚きの1INTだけで済みました…。

この負けをもってテキサンズは AFC South 首位の可能性がなくなり、プレイオフへの道は Wildcard のみとなりました(間違いなく無理ですが)。
Titans が無敗の10-0であることも手伝い、なんと不名誉なことに、ディビジョン首位の望みが消えた今季初のチームとなってしまいました。

[ HOU ] 27
Total Net Yards : 356
Penalties-Yards : 3-23
Time of Possesion : 25:45
Total Turnovers : 1

[ IND ] 33
Total Net Yards : 474
Penalties-Yards : 6-45
Time of Posession : 34:15
Total Turnovers : 0


2008年11月16日

WK11 予想 @IND

怪我人の回復もあり、プレイオフ進出に向け週を経るごとに調子が上向いているIND。
対して、主要メンバーへの怪我がここにきて続出し、次第に調子を落としているテキサンズ。
ただでさえ、通算成績1-12と分の悪い相手。しかも敵地。
残念ながら、この試合も勝つことは相当難しいと言わざるをえません。
唯一の望みは。わずか2分強の間に21得点を挙げられ大逆転負けを喫したとは言え、前回対戦時には終始ゲームをコントロールしていたこと。
Slaton のランを軸にオフェンスが機能すれば、わずかながら勝てるチャンスはあります。

ところで、INDと言うと QB Manning が代名詞としてすぐに浮かびます。
今やリーグ屈指、いや長いNFLのリーグ史上でもトップレベルのQBとなった Manning ですが、彼とてキャリア初期のころはミスが目立ちました。
ルーキー年の28INTをはじめ、最初の4年間では平均20.2INT/年。
それが、ヘッドコーチ Dungy 就任以降の6年間では12INT/年に減りました。
Manning 本人の経験と成長によるところもありますが、Dungy のコーチング、そしてオフェンス全体の向上等がこの数字に現れていると思います。
テキサンズはまだまだ若いチーム。
Manning IND のように今季残り試合でもオフェンスが成熟してゆってほしいものです。

予想:(LOSE) 20 HOU - 31 IND

2008年11月14日

対3-4守備

ホームでBALに41失点。
信じがたいような数字で当然ディフェンスを責めるべきですが、Sage のINTでBALオフェンスに良いフィールドポジションを与え続けたことも事実です。
ずっと言われ続けていることですが。テキサンズは3-4守備が大の苦手。
今季はWK1でPITと対戦し、17点しか取れずに21点差の大敗。BALにはわずか13得点で28点差。
唯一勝利した相手は、MIAですが。奇跡的なAJのキャッチ等に救われ、1点差の辛勝。試合内容では負けていたゲームでした。
3-4相手だと何故オフェンスが機能しないのか。対4-3守備とのオフェンススタッツを比較してみました。

● オフェンススタッツ比較(対3-4/4-3守備)
3-4守備:PIT、MIA、BAL - 3試合
4-3守備:TEN、JAC、IND、DET、CIN、MIN - 6試合


Points/GYds/GPassYds/GRushYds/GPen-Yds1st Down/G
3rd Down%4th Down%
Sck-YdsTO
Poss/G
対3-4守備
19.7
358.0 270.0 88.0
16-124
20.1
36.3%
(12/33)

50%
(2/4)

8-65
11
28:10
対4-3守備
25.0
378.5
261.5
117.0
22-161
22.7
51.9%
(41/79)

44.4%
(4/9)
14-82
10
33:40

新人 Duane Brown が3-4守備だと特にやられている印象が強いので、被サック数に顕著に現れるかと思いきや、さにあらず。
許したサックは3-4でも4-3でも大きな違いはありません。
※もっとも、ロングヤードのロスを被ることが多く、スタッツには出てこない QB Hurries/Hits 等に違いがあるのかもしれませんが。
上記表で目立つのは、ランが機能していないこと、そして 3rd Down 更新率が悪いこと。そして何と言ってもTOの多さです。
このうち、最も試合結果に影響するのはTOですが、ランが出ていない、特に1st、2nd Downで走れない→3rd and Longの状況になる→無理なパスを投げる→TO(INT、もしくはSCKからFUM)。
そして、リードを許しはじめると更にパスを強いられる→TO。
ということで余計にTO機会を増やす悪循環になっているのではないかと思います。
いかにパスが武器なチームとは言え、特にTO ProneなQBを抱えているテキサンズにとっては、パスに偏重するのは危険すぎます。
バランスよくランを織り交ぜることが勝利の方程式です。※テキサンズに限ったことではないかもしれませんが
早々にランを諦めたBAL戦でのプレーコール、やはりコーチ陣の判断が悔やまれます。


2008年11月13日

シーズン途中の更迭はなし

ホームでのBAL相手の不甲斐ない試合、そしてこれまで期待外れの3-6という成績をもって、ファンの間からDC Richard Smith だけでなく、ヘッドコーチ Kubiak の更迭論まで一部から聞かれるようになりました。
私自身は Kubiak は良い方向にチームを導いていると思うので、少なくとも来年一年は任せてみても良いと思っていますが。
テキサンズのオーナー Bob McNair から下記のような談話が入ってきました。
曰く、「我々には結果を出せる人材がいると思っている。が、前進するためにロースターに手を加える必要があればする。コーチをアップグレードする機会があれば間違いなくする。」ということです。
が、シーズン途中での交代はありえないとも言っています。
「全員の評価は一年の終わりに実施する。一年はフットボールの試合のようなもので、最後の笛がなるまで続く。」
実際、過去に McNair は2-16のシーズン終了を待ってから当時のヘッドコーチ Capers を更迭しました。
まだ残すは7試合。
チームが最終的にどのような結果をおさめ、そしてオフにどのような人事が行われるか。
にわかにオーナーの周りも慌ただしくなってきました。
恐らく Kubiak もプレッシャーは感じているものと思います。

2008年11月12日

Rookie Wall

BAL戦で、新人RB Slaton はたった4Attで7Ydsしか走りませんでした。
チーム全体としてこの試合ではランプレーが少なく、早々にランを諦めたコーチ陣にその否はありますが、とはいえ4Attは少なすぎます。
Kubiak 曰く、MIN戦後 Slaton は疲れからか動きに精彩を欠き、先週は練習中もずっと動けていなかった。そのため、走る回数を制限したとのこと。
そろそろ Slaton の前にも "Rookie Wall" が立ちはだかる時期なのかもしれません。
"Rookie Wall" とは、NFLのルーキー選手が新人年の後半に伸び悩み、それまでの活躍が出来なくなる事象を言います。
NFLではよく見られるこの "Rookie Wall"。
大学のシーズンでは11試合から長くても13試合(ボウルゲーム等に出場するチームの場合)のみなのに対し、NFLのレギュラーシーズンは16試合、4ヶ月にも及ぶ長丁場。
しかもシーズン前には、ドラフト後の5月からミニキャンプ、OTA、トレーニングキャンプと、ハイレベルなプロの環境に放り込まれ。
心身ともに疲れが溜まることが "Rookie Wall" 発生の最たる要因と言われています。
※シーズンの後半にもなると、ゲームテープも増えてきて、相手のマークも厳しくなるというのもあるかもしれません。

去年センセーションを巻き起こしたMINの Adrian Peterson ですら、昨季前半8試合は1,036Yds(100+Ydsゲーム×3回、200+Ydsゲーム×2回)、9TDと大活躍だったものの、後半は6試合のみの出場にとどまり、実は305Ydsしか走れていませんでした。
昨季のテキサンズでは Amobi も、WK10のByeまででは24TCK/5.0SCKを記録したものの、後半は8TCK/0.5SCKのみ。
※もっとも Amobi は今季に入っても活躍できていないので、"Rookie Wall" とは言えないかもしれませんが…。

今季テキサンズは、ハリケーンIKEの影響でWK2に早くもByeを消化してしまい。
特に新人達にとってはまだまだ先の長いシーズンになります。
プレイオフ出場はかなり厳しい状態ですが、ちょっとでも白星を増やすためには Slaton の活躍は欠かせません。
"Rookie Wall" をうまく乗り越えられるでしょうか。


2008年11月11日

WK10 結果 vs BAL

bal.gifLOSS : 41 - 13

Diehard なテキサンズファンとして、どんな状態であろうとチームに見切りをつけることはもちろんありませんが。
冷静かつ客観的に考え、今季のプレイオフ出場は非現実的、どころかこのまま3勝でシーズンを終える可能性すらあります。
それほど決定的と思えた敗戦。
何せ、第3Q残り3分で13-19の6点差まで詰め寄りながら、新人ヘッドコーチと新人QBが率いるチームにその後22連続得点を許し、最終的には13-41の大敗。しかもホームのファンが見守る前で。
このチーム、リーグの強豪と肩を並べるには、まだどこか基礎的な部分で抜けがあるのは確かです。

下記、BAL戦のレビュー。負けの度に繰り返される同じ過ち…。

● Sage が4INT。うち1つは第1Q。1stDownゴール前1ヤードラインからのパスを奪われる。ターンオーバーマシンであることがわかっていながら、ここでパスプレイを選択したプレイコールもかなり疑問。これで Sage は今季2.5試合、10Qのプレイ時間でターンオーバー8つ(6INT、2FUM)。市場価値があるうちに、素直にドラ3準とトレードしておけば良かったと今更ながら私も思います。

● ランが沈黙。それもそのはず、15回しかランプレーがコールされず。しかもうち5回は、大勢が決した最終ドライブでの Moats の5Att。いかにBALのラン守備が強固で、リードを許す展開が長かったとはいえ、あまりにランを放棄するのが早すぎます。

● INTとランが皆無だったおかげで、守備側は36:17もの長時間にわたりフィールドに立つはめに。試合後半の崩れは疲れもあるはずですが、それを考慮したとしても相変わらずのディフェンスの貧弱ぶり。2試合続けての150+ydsとなる162Yds走られ、新人QB Flacco には2TDを許し、キャリア2番目に高い118.9QBRateを与えました。

● ターンオーバー問題はオフェンスだけでなく守備側も同様。一度も相手オフェンスからボールを奪取することができず、今季3度目となるゼロターンオーバーゲームとなりました。

● レッドゾーンには4回侵入され。許したTDは当然4つ・・・。

● そしてBAL戦では今季最多の10ペナルティ。うち守備側の反則は6回で、反則を犯した5回のドライブではBALに得点を挙げられました。

一歩進んでは、二歩下がるかのように迷走するテキサンズ。
早くもドラフト準備と来季の構想を考え出した方が良いかもしれません。(その前にDCの更迭を!)

[ BAL ] 41
Total Net Yards : 333
Penalties-Yards : 7-55
Time of Possesion : 36:17
Total Turnovers : 0

[ HOU ] 13
Total Net Yards : 355
Penalties-Yards : 10-76
Time of Posession : 23:43
Total Turnovers : 4


2008年11月9日

WK10 予想 vs BAL

目下3連勝中、5-3で AFC North の単独2位につけるBAL。
その原動力は新人らしからぬ活躍を続ける QB Joe Flacco にあります。
連勝期間の成績は46/76、620Yds、4TD、0INT、104.1Rate。
特筆すべきはINTゼロで、ターンオーバーによって試合を落とすテキサンズの方が今最も必要としているスタッツです。
ただし、勢いに乗ってきたのはここ3戦だというのも事実。
連勝前5試合では、7INT、10被SCK、5FUMと苦戦しています。
テキサンズとしてはコンスタントにプレッシャーを与え、「新人らしさ」を引き出してあげたいところ。

元々走ることが好きなBALオフェンスですが、敵地という環境で Flacco のミスを抑えるためにこの試合でも McGahee、McClain、Rice のトリプレッツを多用してくることは明らか。
OLB Diles、そして DT Okoye も恐らく欠場するであろうと見られており、普段と違うフロント7がどれだけランを抑えられるかが非常に重要になってきます。
テキサンズのラン守備は126.8Ydsでリーグ23位と低迷はしていますが、JAC戦で MJD & Taylor を抑えたあたりから上向いており、数字以上に安定していると思います。
先週MIN戦でも、後半守備の疲れからか3度A.D.にビッグゲイン(3Attで83Yds)を許しはしましたが、それを除くと22Attで平均2.5Ydsとリーグトップクラスの危険RBを完全に抑えていました。
しっかりランを止め、BALに試合のペースを掴まれないことです。リードを許しBAL守備相手に追いかけるような展開だけは避けなければなりません。

オフェンスに関しては、BALラン守備が強固なこと。一方でセカンダリーに怪我人が多いこと(CB McAlister と Rolle、S Landry がいずれも怪我)から、Sage の腕に頼る展開になると思います。
一言、No Turnovers, please!そしてヘリコプターも当然禁止で。

予想 : (WIN!) BAL 20 - HOU 21

2008年11月8日

'08シーズン前半AWARDS

昨日に続き勝手に評価。本日は midseason awards です!

● Offensive MVP of the midseason【最優秀オフェンス選手】
QB K.Warner(ARI)
今回最も悩んだのがこれ。昨季と違い今年はずば抜けたチームと選手がいない状況。
他候補は、QB P.Rivers(SD)、QB D.Brees(NO)、RB C.Portis(WAS)あたり。特に Portis と迷いましたが、ポジション的にオフェンスの核である Warner にしました。

● Defensive MVP of the midseason【最優秀ディフェンス選手】
DT A.Haynesworth(TEN)
悔しいかな、良い選手です。テキサンズのDTに彼のような存在がいればどんなにかディフェンスが引き締まることか。
毎試合素晴らしいスタッツを残さずとも(それでもDT2位の6サックを既に記録)、常にオフェンス二人を引きつけ、他の選手をフリーにさせる働きは貴重です。

● Offensive Rookie of the midseason【最優秀オフェンス新人選手】
QB M.Ryan(ATL)
RB C.Johnson(TEN)と迷いましたが、ポジションの難しさ、特にルーキーにとってQBですぐに活躍するのが大変難しいだけに、Ryan に軍配をあげました。Vick 問題、ヘッドコーチのシーズン途中での逃避等昨季ひどいチーム状態だったATLを、新人ながら引っ張り現在プレイオフ争いに食い込んでいるのは素晴らしいの一言です。

● Defensive Rookie of the midseason【最優秀ディフェンス新人選手】
SS C.Horton(WAS)
DeMeco や P.Willis(SF) のように際立った活躍をしている新人は少ない今年。しかし、一年目からチームに貢献している選手は多く、Horton はその代表かと思います。

● Coach of the midseason【最優秀ヘッドコーチ】
T.Sparano(MIA)
まだシーズン半ばとはいえ、昨季1勝しか出来なかったチームを立て直した手腕は見事。BALに破られはしたものの、Wildcat フォーメーションを導入して対戦相手のHC、DCの頭を大いに悩ませました。

● Most Surprising Team of the midseason【最も意外な活躍をしているチーム】
ATL

● Most Dissapointing Team of the midseason【最も期待外れなチーム】
SEA

2008年11月7日

'08シーズン前半通信簿

勝手に評価、'08シーズン前半戦のテキサンズ通信簿です。
※AからFまでの6段階評価

● オフェンス

QB : C
Schaub は、QBレーティング91.0、平均獲得ヤード7.8Yds、
そしてTD率4.4%でAFC Southをリードしています。
Sage も2試合のみの出番とはいえ、それに肩を並べる成績(92.
8Rate、7.6YdsAvg、4.8%)。
373.8Ydsでリーグ4位のオフェンスを牽引する彼らは、
どんな相手でもビッグプレーを決めることができます。少なくともホームでは。
が、足を引っ張っているのが、言わずもがな、
最悪のタイミングで見せる悪判断とターンオーバーです。これまでリーグ29位の17TOを記録しているテキサンズ、うち15TOはQB二人の責任(Schaub11、Sage4)
ターンオーバーがなければ勝ち星を増やせているはずです。

RB : C
平均111.4Yds/
Gはリーグ真ん中の16位と決して優秀なわけではないですが。チームの力であるパス攻撃との調和がよく取れており、何よりも去年と比べると格段に効果的なランを展開できるようになりました。リーグ4位、32:51の平均ボール保有時間がバランスの良さを物語っています。
なんと言ってもルーキー Slaton の活躍が大きく、シーズン1000ydsペースの538yds、
4.5Avg、5TDと立派。パスキャッチでも30Rec、181Yds、1TDを記録しており今やテキサンズオフェンスになくてはならない存在となりました。
後半戦でもこの勢いを維持できるかが鍵、
そして予想通り怪我がちな Green が問題。Green も健康でいられたら、CではなくBをあげられたと思います。

WR/TE : A
MIN戦で抑えられ(それでも1TDあげましたが)、
史上初の4試合連続の10キャッチ、5試合連続の130ydsという大記録は逃したものの、AJがリーグトップのレシーバーの一人であることは疑いようもないでしょう。120Rec、1,664Ydsというペースでリーグ5位のパス攻撃の主役となっています。
が、AJ以外のレシーバー陣も充実。
チーム2位の43Recを記録している TE Daniels も、1000Ydsペースの528Yds。第2レシーバーとして他チームから認知されはじめた Walter は既にキャリアハイとなる5TDを記録。
個人個人の安定感も増していますし、
何よりレシーバー陣としてのチームワークが秀逸だと思います。特に10~15Ydsの中間距離でのクロスパターンは素晴らしく、それぞれのルート取りも的確でフリーになる場面が多々あります。

O-Line : C
限りなくDに近いC。メンバーの入れ替えがあったこと、新人の Brown が入ったこと、
新たにGibbsコーチのもとゾーンブロッキングスキームを習得中であること、等から仕上がり具合が懸念されたOLですが、まあまあよくやっている方だとは思います。
が課題も多く。強力ディフェンスや特に3-
4守備を相手にすると途端に機能しなくなる場面が目立ちます。シーズン後半にかけ、対応力を増してほしいところ。
前半で被サック20もちょっと多い。
今年はリーグ一反則が少なくが、大事な場面での False Start が目に付く。

● ディフェンス

D-Line : F
唯一の明るい材料は Mario。完全にエリートラッシャーとして覚醒、
進化を続けており、今期8試合で8.0SCK+3FF。07年と合わせた22SCKは、DeMarcus Ware(DAL)の24、Jared Allen(MIN)の22.5に次いでリーグ3位。が Mario 以外は依然目立った活躍がありません。
Mario と対をなすDEが09年ドラフトの最重要項目であることは明らか
です。
DT陣の不振も続く。Okoye 筆頭にDT陣が苦しんでいるのがラン守備に大きく影響しています
。サイズに優れるわけでなく力負けすることも多いが、テクニックが上向いているとも言いがたい状態。
Bulman、DelJuan や Okam らのステップアップに期待したいところです。

LB : D
DeMeco が昨季とは別人のような動きで波に乗れていません。
タックルのミスもあれば、ブロックの標的になって封じられている場面も目立ちます(もっともこれはDT陣の動きの悪さのせいだったりしますが)。
足首の怪我が原因と思われますが、
恐らくオフに入らないと回復は難しいでしょう。
Greenwood は良くも悪くも平均的なプレイヤー。DeMeco 不調の中、ゲームの流れを作ったり、
変えたりするようなビッグプレーがLB陣から期待できないのが痛いです。
Diles のシーズンエンド Injury も痛いですが、Diles がいても守備自体は悪かったので…。

DB : F
07開幕前は弱小と言われていたWR陣が、
蓋を開けてみればチーム随一の強みに。
今季DB陣にも同じような嬉しいサプライズがないかなと期待した
のですが、残念ながら前評判通りに低迷しています。Bennett がベンチスタートなのが個人的には納得ゆきません。確かにミスは少なくないですが、若いですし Reeves & Petey よりはマシでしょう…。どうせパッとしない状態、Molden にも出番をあげてほしい。
Dunta の復帰と S Nick Ferguson の起用はプラス。後半更によくなってゆくものと思っています。

● スペシャルチーム : B
チーム一安定感のある K Brown が前半成功率100%。Jacoby はファンブルしないかといつもひやひやしますが、
2PRタッチダウンは立派です。
不満があるとすれば P Turk にムラがあること。
そして欲を言えばKRでのビッグプレーも期待したい(Andre Davis の不在が大きいですが)ところです。
カバーチームでは、Bentley が頑張ってくれていますが、Diles 怪我に伴いOLBとして守備チームに入ると考えられているため、
その影響が多少心配です。くれぐれも怪我だけはしないようにと心から願います。

● コーチ : D
勝つべき相手にしっかり勝ったことはある程度評価できます。が、
逆に負けていればFをつけていました。
ホームでは試合内容は上向きにもかかわらず、
アウェイでは相変わらず。負けるときも大体いつも同じようなことで負け、進歩の跡が見られません。
主に守備面でのプレイコールや、
特にハーフタイム後など試合中でのアジャストに難あり。
ボール保有時間が長いわりに、クロックマネジメントは下手で、
無駄なタイムアウトも多い。逆に、取るべきところでタイムアウトを取れていません。
※タイムアウトに関してはQBの非もありますが、
サイドラインでの判断もよくありません。
そして相変わらず赤旗チャレンジも活かせていません。

以上、前半の通信簿です。
昨季中間成績(http://texamaniac.blogspot.com/2007/11/blog-post.html)を振り返ってみると、
驚くべきことにほぼ今年と評価がかわっていないことに気づかされます。
かろうじてRBが良くなりましたが、ほかは同じ。
守備は今年の方が評価悪です。
そして内容も。攻守両面でターンオーバーを与えすぎ、
取れなさすぎという課題が全く改善されていませんし、パスラッシュの不在も相変わらずです。
結論としては、あまりチームが進歩していないということ。
何となくフロント陣の首が涼しくなるような途中経過でしょうか。
皆様の評価はいかがでしょうか?

2008年11月6日

Players Out

悪いことは続くもので。
スタメンOLBの Zac Diles が左脛の骨折で今季戦線離脱することとなりました。
07年ドラフト7準指名の Diles は、オフに先発に昇格。
開幕当初こそミスも目立ったものの、ゲームを重ねるごとにポジション取りもよくなり、これまでチーム一の66タックルを記録。
Mario 以外で貴重なサックも1つ記録しており、まさにこれからというところでシーズンエンドとなってしまいました。
若い選手だけにまた来年頑張ってもらいたいですが、Schaub 同様、これまで順調にステップアップしていたのが振り出しに戻るようで残念でなりません。
そして既に弱いテキサンズ守備にとって大きな痛手になることは間違いありません。
Diles のあとには、スペシャルチームで活躍中の Kevin Bentley が先発に入ると思われます。
体重維持に問題があるとされているルーキー Xavier Adibi の出番もあるかもしれません。

Zac Diles '08シーズン記録
66TCK/1.0SCK/1INT/1FF

また、同日、ベテラン DE N.D. Kalu がチームからリリースされました。
バックアップQBとして Craig Nall をサインするため、Kalu カットでロースタースポットを開けたものです。
33歳の Kalu はこの5試合 inactive で、年齢的なことからこのまま引退となりそうです。
Kalu はメンターとして Tim Bulman、Earl Cochran や DelJuan Robinson の若手育成にも尽力してくれた選手で、彼ら若手の台頭で皮肉にも自身の居場所がなくなってしまった形です。
それでも Kalu は、「彼らを見ていると若い時の自分を思い出す。若手が育って自分を追い抜くのを見れるまでリーグにいられることができて幸せだ。」というようなコメントを残しています。
素晴らしい先輩ですね。これからの第二の人生が実り多いものであって欲しいと思います。

N.D. Kalu '08シーズン記録
4TCK/0SCK/0INT/0FF(2試合出場)


2008年11月5日

プレイオフの展望

早いもので全チームが8試合を消化しました。
我が Texans、いや Turnovers は3-5という残念な前半となりました。
が、今年は前評判の高かったチームがこれまでことごとく苦戦し、混沌とした状態。
Turnovers も極わずかではありますがまだプレイオフ出場チャンスがあります。

NFLはパリティーのおかげで毎年サプライズチームが現れますが、今年はどうなるか。後半戦がますます楽しみです。
WK9終了時点でのプレイオフ戦線(各Div1位とWildcard争い)は下記の通りです。
Div1位が昨年とまるで違う顔ぶれに驚かされます。

【AFC】
● AFC East
NYJ 5-3
NE 5-3
BUF 5-3

● AFC North
PIT 6-2
BAL 5-3

● AFC South
TEN 8-0

● AFC West
DEN 4-4

【NFC】
● NFC East
NYG 7-1
WAS 6-3
PHI 5-3
DAL 5-4

● NFC North
CHI 5-3

● NFC South
CAR 6-2
TB 6-3
ATL 5-3

● NFC West
ARI 5-3

2008年11月4日

WK9 結果 @MIN

min.gifLOSS : 21 - 28

本日をもって、Houston Texans は Houston Turnovers へ改名します。
CIN戦でようやくゼロターンオーバーと喜んだのも束の間。この試合、2INT/1FUMと逆戻りしてしまいました。
敵地メトロドームでの3T.O、しかもうち2つはレッドゾーン内でのロス。これでは勝てるものも勝てません。

そして更なる不安が。
ホーム3戦で絶好調、Turnovers のパスオフェンスもようやく開花したと思われた矢先、Schaub が(またもや)怪我。
第1Q、2Qと Jared Allen のタックルを受けた時に負ったもので、月曜のMRI検査で左膝の
内側側副靱帯損傷と診断されました。
全治4週間程と考えられていますが、復帰日は未定です。
※昨年、AJは同じMCLの怪我で7試合欠場を余儀なくされました。
Sage がいるとは言え、パス攻撃、上向いていただけに振り出しに戻るような怪我で残念で仕方ありません。
それにしても、先週 Sage の話題を出して、よもやこの試合で出番があるとは思ってもいませんでした…。
Sage が Schaub のリリーフで出てきたのはこれで3度目。先発となると、去年 Schaub は5試合に欠場、今季も既に体調不良で1試合欠場。
QB交代論がようやく落ち着いてきたところですが、あまりに怪我が多い Schaub。このままでは交代論どころか、Schaub、Sage にかわりドラフトでQBを、という声があがらないとも限りません。

守備では、相変わらずビッグプレーを許してしまいました。2週間の準備期間があっただけに、
徹底した Reeves 狙いのMINゲームプランが優れていたのも事実ですが、ここぞというところで前進を許したのが今年の守備の弱さです。
A.D.もはじめこそよく抑えてはいましたが、疲れたのか後半 21、22、20、40Ydsのランを許し、結局 25Att/139Yds/1TD と大暴れされてしまいました。
デッドゾーンでの弱さも相変わらず。最終ドライブでのニールダウンを除くと、2/2、100%の被TD率。先が思いやられます。

絶対優位と思われたリターンゲームでも完封される始末。
得点差以上に完敗の印象が強いゲーム。残念ながらこれが今季のチームの限界かな、とちょっと後ろむきになってしまった一戦でした。

[ Turnovers ] 21
Total Net Yards : 389
Penalties-Yards : 5-35
Time of Possesion : 32:22
Total Turnovers : 3

[ MIN ] 28
Total Net Yards : 345
Penalties-Yards : 3-20
Time of Posession : 27:38
Total Turnovers : 1

2008年11月2日

WK9 予想 @MIN

MINは掴みどころのないチームです。
タレント豊富で、開幕前にはNFC制覇をも予想した人が少なからずいました。が、蓋を開けてみたら現在テキサンズと同じ3-4、CHI、GBに次いで現在 NFC North 3位となっております。
試合内容も、WK6にはホームで最下位DETを迎えながら10-12とロースコアで辛勝。かと思いきや翌WK7にはCHIの Soldier Field でこの2チームにしては珍しい撃ち合いの末、41-48で敗戦。
未だゲームに安定感を欠けるという状況です。
Bye Week 明けの今週、チームがどう練習を積んできたかが見ものです。5割に戻すか、3-5とするか、両者ともに落とせない一戦です。

テキサンズが勝つためにやらなければならないこと。
A.D.にある程度走られることは仕方ないとして、パス・ランともにビッグプレーをまずは許さないことです。
怪我の DeMeco が足の怪我で本調子ではないため、DT Amobi、TJ、DelJuan Robinson がしっかりとランプレーについてゆき、LB/セカンダリー陣はタックルミスをしないことが重要です。
出来れば、3rd & Long の状況に持ち込み、Ferotte のパスを強いるようにしたいところ。ただ、それも Ferotte にプレッシャーを与えられなければ、いかにMINパス攻撃でも通される可能性はあります。
パスシチュエーションでREに位置した場合、Mario は巨漢LT Bryant McKinnie、そしてLG Steve Hutchinson からのダブルチームを受けること必至。 Bulman ほかのパスラッシュが必要です。
ところで、面白いスタッツがあります。
A.D.が、今季活躍したゲーム。
WK1 GB戦 - 103Yds/5.3Avg/1TD、WK2 IND戦 - 160Yds/5.5Avg、WK4 TEN戦 - 80Yds/4.4Avg/2TD、WK7 CHI戦 - 121Yds/5.5Avg/2TD。
実はこの4試合、いずれもMINは負けております。TDを挙げた試合で敗戦、実はA.D.が活躍すると勝てない!?とはいえ、活躍させて良いということにはなりませんが…。

オフェンスでは、絶好調 Schaub-AJ を軸としたパス攻撃で今週も得点を狙うことが得策と思います。この3試合で、Schaub は69/96、891Yds、6TD、0INT。AJは30Rec、450Yds、2TD。ともにプロボウラー級の活躍です。
うるさいメトロドーム、不利な状況ではありますが、リーグ17位と低迷するMINパス守備相手では我々に分があります。
あとは毎度おなじみターンオーバーに気をつけることです。MINの Darren Sharper は衰えてきているとはいえ、現役NFL選手の中で、最もINT(53個)を記録しているカバレッジに優れる選手。
無理なパスは投げないこと。INTを許してMINオフェンスに短いフィールドを許さないことです。

その他、鍵を握りそうなのがスペシャルチーム。こちらはテキサンズ大幅有利。
MINはスペシャルチームで既に5TDを許しており、うち3つはパントリターンで食らっています。
Jacoby のビッグリターン、大いに期待できます。(Jacoby のお母さん、メトロドームまで是非観戦に来ないかな。もちろん最前列で…)
そしてもう一つは、コーチ Brad Childress。
MINファンは、その不安定な戦いぶりから、Childress 批判を高めています。
テキサンズがクイックスタートをきって、先にリードする展開に持ち込めれば、いつもはうるさいメトロドームも、"Fire Childress"コールでホームチームに矛先が向かないとも限りません。
事実、今季何度か"Fire Childress"コールが出ています。

予想 : (LOSE) 20 HOU - MIN 21