2011年8月28日

プレシーズン3 vs SF レビュー

恐れていた怪我が起きてしまいました。
Arian、ハムストリングの負傷。
このオフずっと悩まされ続けているハムストリングを再度痛めたようで、さほど重症ではなさそうなのが救いではありますが、残り2週間に迫った開幕戦への出場は危ぶまれます。
でも Arian の怪我を除けば、攻守ともに良い出来だったと思います。
特にオフェンスは、
Schaub の Pick 6 というおまけはあったものの(あれはご愛嬌)、SF相手でも爆発的な攻撃力は健在で、新たなフォーメーションの展開もあり。
Kubiak - Schaub の攻撃はそろそろ集大成というところだと思います。
どこからもヤードを稼ぐことができ、多彩なオフェンスパッケージで色々なポジションでミスマッチを作れるオフェンス。
相手守備陣にしてみると本当に厄介な相手だと思います。
守備も、Mario/Cush ともに動きがよくなってきており、更には DL Antonio Smith がここにきて素晴らしい動きをしています。
2011年、ついに今年こそはやってくれるかもしれません。
ほぼ一方的な試合でしたが、このゲームで気になったところ。

- プレシーズン Game 3 らしからず、ヌルイ試合でレギュラーシーズンゲームの練習試合としては物足りなかった
これはSFがえらく保守的で、スターターを2Qの頭くらいまでしか使ってくれなかったから。
おかげであまり実践練習にはならなかったかもしれません。
攻守にわたり特に前半はワンサイドゲームになりましたが
、それもそのはずで。前半は相手2/3軍が相手の時間が多かったです。
それでも、確実に勝てる相手を圧倒できる強さがついたのは良いことで。これはこれでチームの自信にはなったかと思います。

- OLデプス
後半に入り、テキサンズ自慢のオフェンスにもブレーキ。
Leinart の出来というより、OLのパスプロテクションが問題で、コンスタントにQBがプレッシャーを受けていました。
1stチームの好調攻撃陣は間違いなくOLが支えているので、怪我により崩れないことを祈るばかりです。
Caldwell や Butler の回復も待たれます。

- Lawrence Vickers
加入当初は Casey と先発を争うかという話まであった Vickers ですが、プレシーズンゲームではほぼ空気のような存在になっています。
Vickers のようなパワフルなリードブロッカーの力も必要になる場面が必ずやあると思うですが。
果たしてコーチ陣の評価はどうでしょうか。

Game 3 も終わり、ここから開幕までにいよいよロースターカットもはじまります。
誰がロースターに残れるか、要注目です。




2011年8月27日

SF戦の見所

気がつけば開幕まであと2週間、そしてプレシーズンで一番重要な Game 3 がやってきました。
この試合、スターターがほぼ3Qくらいはプレーする見込み。
今季を占なう上で、とても重要な一戦になります。その見所はズバリ。

- 怪我人が出ないこと
特にOLのデプスは既に危険水域に達しており、開幕を直前に控え、ここで選手をロスするわけにはいきません。
重要なゲームとは言いつつも、ここはプレシーズン。怪我がないことだけを祈っています。

- JoJo
ついに Johnathan Joseph 登場。
今のところ合格点の動きをしているセカンダリー陣ですが、JoJo が加わることで相手のビッグプレーをシャットダウンできるようになったら、今年のディフェンスは良いものが見られると思います。
まずは JoJo の怪我明けの動きと、Wade 守備への順応具合を確かめたいと思います。

- 敵地でのディフェンス
ここ2戦は特に若手OLB陣の活躍が目立つ守備陣。
Away の環境でも守備に混乱きたすことなくプレーができるか。

- ランディフェンス
SFは何気にプレシーズン2戦でのランオフェンスが187.5Yds/Gとリーグ首位を誇っています。
一方テキサンズの課題は、中央のランディフェンス。
この試合、NT Mitchell と ILB DeMeco はどうやら欠きそうですが、その分、Cody/Cushing がステップアップしてくれることを期待します。
Cush は、久しぶりの試合出場であったNO戦、動きが良くなかったというのが素人目に見た個人的な感想ですが、Kubiak らの談話を聞くとなかなか良かったとの感想。
身体が一回り小さく見えたのも、コーチ陣から体重落とせとの指示があったという話もあり。
SFでは一段と良い動きで、代名詞のビッグプレーを出してくれることを願います。



2011年8月21日

プレシーズン2 vs NO レビュー

良いゲームでした。
プレシーズンらしくまだまだ課題も多かったですが。
何より大きな怪我人が出なかったのが一番。
そして、NYJ戦では精彩を欠いたオフェンスが、Schaub、A.J.、Foster とキーマン3人揃って活躍できたのもまた大きい。
特に Foster。
昨年もプレシーズンでの走りをみて、個人的に Foster はいけると確信。Fantasy リーグでリーチと言われながら早めのドラフトをして、リーグ制覇することができました。(すみません、唐突ながらやや自慢入っていますが)
今日の動きは、昨季以上。
ハムストリングの怪我もまったく問題なさそうで、OLとの相性も抜群。
今年もかなりヤードを稼げそうです。
コンビを組むことが期待される Tate も、想像以上の出来で、テキサンズのプレースタイルによくマッチした選手。
怪我に泣かされなければ、今年も爆発的なオフェンスは期待して良さそうです。

となると、テキサンズ浮沈の鍵はやはりディフェンス。
Mario は発展途上ながら、NYJ戦と比べると幾分自信をもってプレーしているように見受けられました。
このまま開幕までステップアップを続けてくれれば良いかと。
一方で心配なのは、ILB。
思ったよりフィールドに立つ時間が長かった Cushing ですが、NYJ戦での DeMeco と同様に動きが遅く、100%とは程遠い出来。
注目していた Adibi も、NYJ戦と比べると良いところなし。
中央のランを度々出され、ILBの動きにはかなりの不安が残ります。
パスカバレッジも同様で、10-15ヤード前後のパスは Brees によく通されていました。
JAXのMJDやINDの Manning-Clark の餌食とならぬよう、強化が必要です。
そしてDB陣。
去年よりはだいぶ動きが良いですが、やはりまだロングパスへの対応に疑問符が。
Game Pass でははっきりと見えませんでしたが、TDパスを通された場面も、GQ と Manning がともにプレーアクションに振られていた様子。
アグレッシブさも場面によってセーブする賢さも身につけていってほしいと思います。

2011年8月20日

NO戦の見所

短いプレシーズンで、はやくも2試合目NO戦がやってきました。
この試合は、おそらく前半の大部分は先発組が出場の見込み。
NOは積極的なブリッツパッケージを試してくるでしょうし、Brees 率いるオフェンスは今年も脅威。
攻守ともに、実力をはかるのにもってこいの相手といえます。
そのNO戦の注目どころをリストアップ。

- Adibi と Sharpton の動き
NYJ戦、とくに Adibi は良い動きをしていました。
去年の働きからしてカット間近と思っていましたが、Wade の新守備で再生したのではないかという話も。
ただNYJの一戦だけで判断をするのは尚早。
特にパスカバレッジでどこまで通用するか、見てみたいと思います。

- スペシャルチーム
KRとカバレッジチームに改善が見られるか。
去年は苦しんだが、NYJ戦では良くなった形跡が見られず。
スペシャルチームの争いも意外と重要なファクターなので、レギュラーシーズンに向け不安が残る領域です。

- オフェンスのスタートダッシュ
特に去年のテキサンズは、とにかくスロースタートで常に追いかける展開が目立ちました。
先行して前半で波に乗れるか、1stチームに期待です。
そのためにはやはりフィールド上の指揮官である Schaub の動きが決め手か。
NYJ戦は長い休暇明けの初戦ということもあったが、さすがにNO戦は良いところを見せてほしい。

- James Casey
NYJ戦は3TEセットが目立ちました。(AJがいなかったことも大きいと思いますが)
3TEでなくとも、Casey が Vonta のかわるFBとしてフィールドに立つ時間が増え、Casey をフィーチャーしたオフェンスプレーがどう機能するか、要注目です。
Vonta のようなパワフルなブロックは期待できないものの、パスのターゲットとして動けることから、オフェンスの幅は色々と広がるはず。その完成度を見たいと思います。
そして忘れてはならないのが、パスプロテクション。
NOのアグレッシブなブリッツをしっかり拾えるか。
FB/RBに求められる重要なポイントです。

- あとはとにかく皆怪我をしませんように。。。


2011年8月18日

プレシーズン1 vs NYJ レビュー

勝ちましたね、プレシーズン初戦。(NYJ 16 - 20 HOU)
意味のないゲームで、白星も相手のTDキャッチミスに救われる形で手に入ったものでしたが。まあでもまずは幸先良いスタートでよかったです。
毎年言っているような気もしますが、若いチームでもありますし、更に今年は新守備スキームに乗り換えの年でもあるので。
小さいところからでも自信がついていけば、必ずやプラスになると思います。
その新守備ですが、7つのサックを奪い、上々の滑り出し。
皆アグレッシブに動きまわり、これからの更なる向上に期待をもたせてくれました。
特に J.J. Watt、Brooks Reed、Bryan Braman の3ルーキー達は馬力もあり、素人目ながらよく目につきました。
一方で、解説の Gruden をはじめ低評価だったのが Mario。
確かに活躍の場はなく、動きに固さがあるように見られましたが、OLBとして初の実践の場。
個人的にはあんなものかなと思っています。焦らずもう少し成長を見守りたいと思います。

さて、今は課題出しと修正をしていく時期なので、プレシーズンゲーム1よりあえて悪い点をピックアップ。

- 中央のランを出されすぎ
怪我明けなことが影響していると思われますが、DeMeco が本調子から程遠い。反応が悪く、動きも遅く感じられました。
サイドラインに立つ Cushing も一回り、二周りほどもガタイがしぼんでいるように見受けられ、ILBはかなり心配な状態。
守備ラインに関しては、まだわずかなプレータイムで判断つきませんが、この初戦に限っては、Cody より Mitchell がNTとして良い動きをしていました。

- Caldwell と Studdard の怪我
二人とも回復まである程度時間がかかる見込みで、かなり痛い離脱となりました。
特に Caldwell は先発候補でもあったため、穴は決して小さくない。Shelley Smith に期待。

- KR/PR
Trindon Holliday 実験も失敗に終わった(というか怪我続きではじまりもしなかった)が、かわりのリターナーもなし。
このままではレギュラーシーズンは Daniel Manning と Jacoby か。いずれも怪我で失いたくない選手。

- Antwaun Molden
そのタレントに惚れ、怪我が重なっても耐えてきましたが、NYJ戦での動きではいよいよ Molden もカットかと。

さあ、次はNO戦。
NOは多彩なブリッツパッケージを試してくるでしょうし、Drew Brees 率いる空中戦はNYJとは比べ物にならない破壊力のはず。
攻守双方にとって良いチャレンジになると思います。
どこまでできるか、二戦目も楽しみです。



2011年8月15日

MNF

さあ、ロックアウト明けの2011年シーズン初の Monday Night Football!
惜しむらくは、これがレギュラーシーズンではなくプレシーズンゲームであるということ。
それでも、MNFの晴れ舞台。
1st String の選手達のプレータイムも限られるし、意味のない試合ではありますが、それでもテキサンズには頑張ってほしいと思います。
この試合、個人的に注目しているのはやはり守備陣の動き。
セカンダリーのポジションバトル、そして実はかなり心配なLB陣のデプスをみたいと思っています。
あとはとにかく怪我がないことを願うばかりです。

2011年8月7日

キャンプアップデート

早いものでトレーニングキャンプも6日目が終了。
A.J、Foster、O.Dに Cushing と主力選手の怪我、病気がやや目立ちますが、どうやらいずれも重症ではないようで一安心。
オフシーズンが長かっただけに、くれぐれも慎重に練習を重ねてほしいものです。
ここ数日の主だった動きとしては、キャップルームを空けるために、A.Jと Antonio Smith、DeMeco の契約見直しがありました。
ミニマムサラリーで2年目を迎えている Foster といい、For the team の気持ちで見直しに合意した彼らを見るのは、それだけ結束力があるとの裏返しに思え、ファンとしてはとても嬉しいことです。
※もっとも、自らの身体をはったビジネスなので、移籍を選んだ Vonta らの決断も、決して理解できなくはないですが。心情的にはやはり寂しいものがありますね。「Pay Me ...」と主張する輩は論外としても。

そして、新戦力として FB Lawrence Vickers と P Brad Maynard と契約。
一方で、噂通り Amobi と David Anderson、Dan Orlovsky がチームを去りました。
特に Amobi は、ドラフト時から個人的には期待が高く、若い選手なだけに、年を経る毎に今年こそはやってくれるだろう、という想いがあったので残念でした。
結局、テキサンとしては目立った活躍をすることなく終わってしまいましたが、環境がかわって活躍する選手もいます。
Bust ではないというところを果たして見せられるか。チームが移っても、注目してあげたいと思います。

さて、肝心のチームの状態ですが。やはり注目が集まっているのが Wade 新DC率いる守備陣。
各種ニュースを読む限り、今のところ順調な滑り出しのようで、特にドラ1巡氏名の J.J. Watt と Mario は良い動きをしているようです。
Watt はキャンプ初日から先発チームとして練習に参加。
前評判通りの動きを見せ、特にスクリメージでパスを叩き落とす嗅覚と瞬発力は素晴らしいものがありそう。
セカンダリーもまだまだ不安が残りますし、QBまでラッシュが届かないときでも、こういったプレーが大きな武器となりそうです。
Mario の方は、パスカバーの動きは相変わらずの固さがあるものの、LBポジションからのパスラッシュは Wade が見越した通り、なかなか良いものをもっていそう。
やはり天性の化け物アスリートですね。このまま大勢してくれることを切に望みます。
気になるのは、CB Kareem Jackson。あまり良い話を聞かず、シーズン開幕時には Joseph の対岸には新人の Brandon Harris がラインアップ、という布陣も現実味を帯びてきました。



2011年8月1日

トレーニングキャンプ

今朝起きて知ったのが、FB Vonta Leach のBAL入りというニュース。
やはり慰留ならず、残念でした。
BALとの契約額は3年で$11M、うち$6Mが保証金。見合うだけのオファーが出せなかったとのことで、いたし方のないところか。新天地での活躍を期待しています。

さて、見慣れた Leach の顔はなかったものの、今日はテキサンズのトレーニングキャンプ初日。
新人たちの契約も前日までに無事完了し、新旧選手にコーチが織り交ざり、キャンプニュースを読んでいるだけで気分が高揚してきます。
本日キャンプ入り時点のテキサンズのロースターを Houston Texans Examiner の Alan Burge がわかり易くまとめてくれました。
テキサンズファン必読です。

Houston Texans roster checkup, training camp edition

この中から、このプレシーズンの要注目選手を勝手にピックアップ。
例年より短い準備期間で、チームとしてのまとまりをどれだけ高められるか。
今季の出来はそれにかかっていると思いますが、鍵となりそうな選手を挙げてみました。

【オフェンス】
- Dorin Dickerson とドラフト外新人WR3人衆
Jacoby 残留は良いニュースだったものの、プレーのムラは去年(というか加入以来ずっとか)実証済み。
Anderson もDENに移籍し、第4のレシーバーの台頭が待たれる。
バルクアップしてA.J.並みの身体を作り上げてきた Dickerson の急成長に期待したい。

- Shelley Smith
OLが去年とかわらぬ顔ぶれで今年を迎えられるのは大きい。
OG陣のポジション争いがまた激しくなりそうだが、2年目 Shelley に頑張ってもらいたい。ポテンシャルはあるはず。

- James Casey
Leach の代役と目されている Casey だが、体格も違うので Leach のクローンとしての活躍は難しい。
一方で、パスキャッチが出来るので、Casey を基点とした攻撃の新たなバリエーションを見せてほしい。

- Ben Tate
とにかくゲームで走るところをみてみたい。

【ディフェンス】
- Earl Mitchell
Wade の3-4は軽めのNTでも機能するシステムではあるものの、Cody や Mitchell で果たして務まるのかは大きな不安材料。
若い Mitchell の伸びしろと吸収力に期待。

- DeMeco
怪我からの回復具合がとにかく心配だが、短期間で新守備スキームへの移行を完成させるには強力なリーダーシップが必要。
怪我明けの状態で本人も3-4 ILBへの転向、とチャレンジングな課題だが、Captain DeMeco ならやってくれるはず。

- Kareem Jackson
Johnathan Joseph の加入により、今季は昨季以上にターゲットにされる機会が増えそう。
Joseph から色々吸収し、ドラ1巡指名の実力を見せつけてほしい。
セカンダリーのカバレッジ能力のレベルアップはプラスに働いてくれるはず。