2011年9月20日

WK2 結果 @MIA

点差以上に胃が痛くなる試合でした。
予想通り中央のランを止められず、新人RBをリズムに乗せ、MIAオフェンスが息を吹き返したと思ったら、JoJo の怪我により空中戦でもやられ出し。
ハーフで13点差があったのが、4Q開始早々には16-13とわずか1FGまで詰め寄られました。
悪い試合の流れに乗って、去年までであればこのままずるずると敗戦というのがお決まりのパターンでしたが。
今年のテキサンズはここからが違う。
Manning の43YdsのKRにはじまり、Schaub がうまくオフェンスを導いて、AJ のとどめのTD。
再び突き放すと、以降ディフェンスも引き締まりMIAを 3 and out で退け、Tate がしっかり走りぬいて時計を進める。
Kubiak も試合後言っていましたが、最後の10分間は完全にテキサンズが支配し、敵地で貴重な一勝を挙げることができました。
良い流れに乗ってNOとの大一番に望めそうです。
このゲーム、攻守のMVPは Foster の代役としてベンチからしっかり貢献した Tate と、怪我をしながらもフィールドに戻り守備の建て直しに貢献した JoJo。
Foster は暫く時間がかかりそうでしたが、Tate がいればまずは凌げそう。ただし Ward の離脱もあり、RBのデプスだけは気がかり。
Slaton はとても頼れるような状態になさそうで、近々トレードか(拾ってくれるチームがあれば)、PSの Ogbonnaya に追われそうな予感。
そして、JoJo。ブリッツを出すにもセカンダリーがしっかりWRを抑えてくれるという前提がいるわけで、不在時の守備の崩れをいても、JoJo が早くもテキサンズディフェンスの生命線となっている感があります。
個人的に印象に残っているのは、4Q(だったかな)のドライブで、ライン際のパスに対して相手WRの足を外に押し出してパス・インコンプリートにしたプレー。ベテランの技が光る好プレーでした。
JoJo 以外のCB陣はまだまだ期待できるレベルにないことが露呈してしまったゲームでしたが、特に K-Jax 等若手選手は、JoJo のこういったプレーをよく見て自身の成長に繋げてほしいと思います。
これでWK2を終わった段階で、テキサンズ守備陣が謙譲したTDはわずか2つ。Total Yds と Pass Yds でなんとともにリーグ1位と俄かに信じがたいスタッツを残していますが、WK3はいよいよNOとの対戦。
シーズン序盤最大の最大の山場に対して、攻守ともにどんな試合ができるか楽しみです。

O HOU 23 - 13 MIA X

[ HOU ]
Total Net Yards : 345
Penalties-Yards : 4-76
Time of Possession : 34:06
Total Turnovers : 0

[ MIA ]
Total Net Yards : 306
Penalties-Yards : 3-20
Time of Possession : 25:54
Total Turnovers : 2




2011年9月18日

WK2 予想 @MIA

MIA-NEの開幕戦を先日チェックしてみました。
Brady の記録的な500+Ydsゲームと38得点にばかり注目が集まりましたが、この試合、第3Qの終盤までは接戦で、実際どう転んでもおかしくない試合でした。
MIAは特にフロント7には強力なタレントが揃っており、決して侮れない相手。
HOUのOLがこの試合もスクリメージを支配できるかが鍵となりそうです。
そして侮れないといえば、400+Ydsを投げた Chad Henne 率いるMIAのオフェンス。
これまでガリガリとグラウンドでヤードを稼ぐのがMIAのオフェンススタイルですが、RBには Reggie Bush をすえ、パス偏重へのシフトは明らか。
Brandon Marshall という化け物レシーバーもおり、IND戦でラッキーだったテキサンズ守備陣にとって、ビッグチャレンジとなりそうです。
この試合の注目ポイントは以下:
- James Casey の出来が勝敗を大きく左右しそう。MIA守備陣はTEのカバーに課題あり。NE戦での反省を踏まえ、O.D.のマークがきつくなりそうですが、テキサンズには今季FB/TEハイブリッドの Casey がいる。3TEセットでのラインアップ、FBからレシーバーと展開するモーション、そしてブリッツピックアップにランブロック。自由自在に Casey を配置換えして、MIA守備を混乱させることができれば、大量点も期待できるでしょう。

- ランディフェンス
成長著しいテキサンズ守備ですが、プレシーズンから気になっていたのがランディフェンス。IND戦では試合序盤からの大量リードに守られてあまり走られませんでしたが、ここそこで Addai にビッグゲインを許していました。ランが弱い今のMIA相手に走られるようだと、それも Bush にラインの中央を突破されるようだと、かなり問題あり。Cody と Mitchell の両NTの動きが鍵となります。

- レッドゾーン・ディフェンス
NE戦でのMIAの失敗は、レッドゾーンでのオフェンス。何Qか忘れましたが・・・。Brandon Marshall と Anthony Fasano というビッグターゲットがいながら、レッドゾーンでTDに繋げられず。テキサンズとしてもある程度ボールを進められることを覚悟の上で、FGに押さえる粘り強さがほしいところ。二人のマークは、JoJo と Manning の新加入二人に期待。要注意は、Bush へのスクリーン、そして Henne のQBドローやスクランブル。そこは G.Q. の動きに期待。

この試合もらいましょう。
HOU 27 - 24 MIA



2011年9月14日

影の功労者

WK1のIND戦を見返してみました。
あまり騒がれていませんが、この試合改めてみてみると、影の功労者は LT Duane Brown ではなかったかと思います。
例年、Freeney に手玉にとられる Brown。
ここぞという場面でサックからのファンブルで一気に試合の流れをもっていかれる場面も何度もありました。
しかしこの開幕戦では、Freeney 代名詞のスピンムーブをいなし、ブルラッシュにもしっかり腰をおとして対応。
素晴らしいプロテクションだったと思います。
数字にも顕著に現れており、何気に Freeney はこの試合0サックどころか、0タックル、QB hurry も0と完封。
大勝利だったと言えます。
Brown は昨年と比べてガタイも一回りバルクアップしたようで、力強さがついた上に、ランオフェンスでセカンドレベルまで到達するスピードに衰えは見えず。
かなりコンディションが良さそうです。
もともとTEあがりで、身体能力はお墨付き。
そこにLTとしてのテクニックに、パワーもついてきて、いよいよ大成してきた感があります。
これからまだMIAに、PITやBALなど、強力な守備との対峙が待ち構えます。
この調子で、それらも完封していってほしいと思います。

2011年9月12日

WK1 結果 vs IND

大勝利を予想はしていたものの、まさかここまでのワンサイドゲームになるとは。
はじめの15分で QB Collins から2つのファンブルを奪い、テキサンズフランチャイズのタイ記録である1Qに17得点を荒稼ぎ。
そのまま2Qも勢いとまらず、ダブルアップの34点。
Tate のファンブルを契機にTDを食らいはしたものの、終わってみれば34対7という圧勝劇でした。
Peyton 不在で手負いのINDではありましたが、守備陣だけでなく、オフェンス、そしてスペシャルチームと全てにおいてINDを圧倒できたことは、観ていてとても気持ちの良いものがありましたし、チームとしても大いに自信を得たのではないでしょうか。
不用意なターンオーバを筆頭に課題はあったものの、パーフェクトに近い開幕ダッシュをできたのではないかと思います。
個人的に目を引いたのは、試合予想でも名前を挙げた Mario と、侍 Antonio Smith。
予告通りに2サックをあげてくれた Mario。サック以外でもここそこでポケットを潰し、Collins のインテンショナル・グラウンディングを誘発するなど、良い動きをしていました。
2サックとも TE Clark を相手にあげたもので Mario がすごかったわけではない、というコメントやつぶやきも少なからずあったようですが。
そもそもの Wade の3-4は、色々なところからプレッシャーをかけてオフェンス・スキームを崩し、ミスマッチを作れるのが強み。
そのミスマッチができたときに、取りこぼさずにしっかりQBを倒す Mario はやはり一流のパスラッシャーと言えます。
そして Mario 以上にすごかったのが Smith。
爆発的なファーストステップは驚異的で、鬼の働き。
この勢いを続ければ、今季 All-Pro に選ばれてもおかしくない。
そんな期待をもたせる動きでした。

さて、次は敵地で迎えるMIA戦。
天敵相手に開幕戦での大勝利ですが、去年もそこから6-10に撃沈したことを思えば、誰もこの勝利で気を緩めている選手やコーチはいないと思います。
貪欲に次の試合ももぎ取っていきましょう。

IND 7 - 34 HOU

[ IND ]
Total Net Yards : 236
Penalties-Yards : 6-60
Time of Possession : 23:16
Total Turnovers : 2

[ HOU ]
Total Net Yards : 384
Penalties-Yards : 4-30
Time of Possession : 36:44
Total Turnovers : 3

2011年9月11日

WK1 予想 vs IND

長いロックアウトもあり、どうなるかと思った2011年NFLシーズンですが。
NO-GBの劇的なシュートアウトで開幕、そしてあと数時間後には我らがテキサンズも初戦を迎えます。
昨年と同様、ホームにINDを迎えての開幕戦。
結果も昨年と同じものになるでしょう。
この試合、一番のポイントはなんといっても Peyton の欠場。227試合連続の出場記録もついに途絶えるときがきました。
しばらく前に Peyton の怪我に注目が集まったときは、まさか欠場はありえないと個人的には思っていたのですが。
特にINDファンにとっては何ともショッキングな事態となってしまいました。
Peyton は3度目の首の出場を終え、長期離脱。HOUまでチームと一緒に来ていないばかりか、今季絶望とのうわさもあります。
テキサンズにとっては天敵で、勝利を考えると欠場してくれるにこしたことはないですが。
願わくばベストの相手と闘って打ちのめすところを見てみたいところでした。
実際昨季も開幕で大勝利しましたし、Peyton がいても勝てるというところを今シーズンも見せてほしかったです。
良きライバルとして(戦績上ライバルと言うのもおこがましいですが)、早い復帰を望みたいところです。

そんな Peyton の代役は大ベテランの Kerry Collins。
わずか2週間前に契約したばかりのQBですが、今のINDの窮地を救うためにはベストの人選かもしれません。
Collins の16年のNFL経験は侮れないものがありますし、INDよりWRの質で劣るTEN在籍時代にも結構投げられていることから、少なからず警戒が必要です。
序盤でリズムに乗せないためにも、Wade の積極的なブリッツパッケージには期待したいところ。
が、一方でダンプオフやスクリーンも数が増えるだろうことから、特にLB陣はしっかりコンテインして無駄にヤードを稼がせないことが重要です。
Collins は Wade のディフェンスを苦手としてきた傾向があるようで、守備陣がミスなくプレーを遂行することを期待します。
注目は、Mario と Cushing。Mario の2サック、Cush の Forced Fumble をズバリ予告します。

攻撃側は、ハムストリングを痛めている Arian をじっくり休めるべき。
INDのラン守備に改善したところは見られず、Ward、Tate それに Slaton で十分にグラウンドでゲームを支配できるはず。
要注意なのは、両DEのサックだけ。
ある程度被弾はしても、ターンオーバだけ避ければ、今のテキサンズのオフェンス力をもってすれば決して怖い守備ではありません。
そして何より Peyton 不在のINDオフェンス。幾らリードしていても追いつかれるのでは、という不安がだいぶ減るので、落ち着いていつも通りの芸術的な攻撃を展開してほしいと思います。
INDファンには申し訳ないですが、この試合2TD差で圧勝を予告します。
※IND相手にまさかそんな大それた予想をする日がくるとは…。でももし負けることがあれば今季も苦しい一年になってしまいそうです

IND 17 - 31 HOU





2011年9月10日

2011シーズン予想

INDのレビューに入る前に、当たったことはないですが懲りずに2011年のシーズン予想!

● STANDINGS予想

AFC EAST
z- NE
y- NYJ
MIA
BUF

AFC NORTH
z- PIT
y- BAL
CLE
CIN

AFC SOUTH
z- HOU
TEN
IND
JAC

AFC WEST
*- SD
DEN
KC
OAK

NFC EAST
z- PHI
DAL
NYG
WAS

NFC NORTH
*- GB
y- DET
CHI
MIN

NFC SOUTH
z- ATL
y- NO
TB
CAR

NFC WEST
z- STL
SEA
ARI
SF

y- Wild Card, z- Division, *- Division & Home Field Advantage

● PLAYOFFS予想
AFC Championship : ○ HOU - SD ×
NFC Championship : ○ GB - NO x
Super Bowl : ○ HOU - GB ×

● 個人タイトル予想
Offensive MVP : Phillip Rivers (SD)
Defensive MVP : Ndamukong Suh (DET)
Offensive Rookie of the Year : Julio Jones (ATL)
Defensive Rookie of the Year : JJ Watt (HOU)

2011年9月6日

53人ロースター

枠より一人少ない52人でロースターカット期限を迎えたテキサンズ。
早々にロースターに手が入りました。
NEより OG Thomas Austin をウェーバークレームし、P Brett Hartman と再契約。
その煽りを食って LB Jesse Nading がカットされました。
やや不思議な(というより正直よくわからない?)動きです。
特に Hartman は先日カットされたばかり。
一時生き残った Maynard が大逆転劇でクビ。
MIN戦で評価が覆ったことをみると、パントの技術よりも、Maynard がホールダーになってから Rackers のFG成功率が落ちていることに起因した動きかもしれません。
この動きによりカットされたのが Nading というのもまた驚き。
CBに7人も抱えているという台所事情から、Carmichael あたりが Practice Squad にまわされるかと思っていましたが。
Mario のバックアップはこれで期待のルーキー Braman ということになるでしょうか。
Practice Squad は、以下面々。
Dorin Dickerson ではなく Holiday がPSに残ったあたりもまた不思議ではあります。
  • S Shiloh Keo
  • LB Mister Alexander
  • C Howard Barbieri
  • G Andrew Gardner
  • WR Trindon Holiday
  • WR Jeff Maehl
  • RB Chris Ogbonnaya

2011年9月4日

52人ロースター!?

開幕を1週間後に控え、ロースターカットが発表されました。
驚いたのは、枠の53人より一人少ない52人まで人数が絞られたこと。
P Brett Hartmann とのポジション争いに勝ったかと思われた Brad Maynard もリリースされ、現在パンたーがいない状態。
開幕までにベテランの指名がされることでしょう。
まだ目が離せない、開幕ロースターです。
その他、意外だったのが LB Xavier Adibi と WR Dorin Dickerson のリリース。
特に Adibi はプレシーズンでも何度か良い動きを見せ、3-4守備への転向により生き返ったかのように見えたのですが。
たまに見せる目立つプレーより、ミスが多くてリスクが大きいこと、そしてやはり怪我がちなところで評価がされなかったのでしょう。
枠に残った Tim Dobbins が、3-4経験者であり、かつSD時代に他あらぬ Wade Phillips (当時SDのDC)から指導を受けたというのも大きな判断ポイントだったかもしれません。
Dickerson は、練習では名前をよく耳にしましたが、実践になると目立たぬ存在に。
サイズと身体能力を活かしきれず、WRとしての成長があまり見られなかったのかもしれません。
それでもランブロックには優れ、スペシャルチームでも貢献できることからロースター入りは確実と思っていましたが。
プレシーズン最終戦のMIN戦を前に補強されたベテラン Bryant Johnson に抜かれる結果となってしまいました。
その Bryant はMIN戦で 3Rec/64Yds を記録し、いぶし銀の活躍。何となく、かつてテキサンズにいた Andre Davis を彷彿とさせるベテランFAのWRという印象です。

ロースターに残った面々の中で目を引くのが RB Slaton の残留。
怪我からの回復具合も思ったより遅く、プレシーズンゲームにも登場しなかったのでもはや放出確実かと思っていましたが。
これでRB陣は4人抱えて開幕に望むことに。
Foster のハムストリングの状態を考えて、4人残すことにしたのかもしれません。
その Foster、本人は開幕問題なしとつぶやいていますが、できればIND戦は負荷を減らして Ward/Tate で走り勝ってほしいところ。この二人でも十分通用するはずです。

ロースターカット全リストはこちら:
http://www.houstontexans.com/news/article-3/Texans-trim-roster-to-52-players/5c8ec3c5-ae0c-4df0-89dc-9c41e8f4df34
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