2010年12月31日

Kubiak残留か?

就任以来最悪のシーズンとなり、クビ確実と思われていた HC Kubiak ですが、ここにきて残留濃厚との噂が聞こえてきました。
このブログで度々書いてきたように、個人的にはこれまで厳しい時期もコーチ陣の肩をもってきましたが、さすがにこのニュースには素直に喜べないものがあります。
未だプレーオフ進出ができていないコーチとして、Kubiak の在位5年間(今年を入れると6年間)というのは、現在リーグ最長。
どころか、どこかで目にした情報では、5年間チームを率いて、プレーオフ進出なしで6シーズン目呼び戻されたHCは、GBレジェンドの Bart Starr のみとのこと。
新たにHCになった Todd Haley や Raheem Morris、Pete Carroll までもが今季より良い成績をおさめているところを考えると、このままずるずると Kubiak 体制を続けても果たしてうまくいくのか・・・。
確かに、スタッツ上は守備が問題で、そこを正せば一気にテキサンズも強豪チームの仲間入りができるはず。
が、この6年間、DCをかえても、守備偏重のドラフトを続けても、改善が見られなかったのもまた事実。
また、今季の試合を観ていた人であればわかる通り、攻守のプレーコールや、出だしのスロースタート、クロックマネジメントにも大きな課題があります。
スキームや選手のタレント以外の部分で、重大な何か(リーダーシップ?メンタル?モチベーション?チームのカラー?)がこのチームには欠けていて、やはりそれはHCの力が大きいのではないかと思います。
もっとも、これまた一部で言われている Mike Sherman、Hue Jackson、Troy Calhoun が次期HCになるくらいならば、Kubiak 続投を100%支持しますが。
最終JAC戦後に審判がくだされます。

● Kubiak 体制下での守備スタッツ(カッコ内はリーグ順位)

W-L
Yds/G
Points/G
PassYds/G
PassTD
RushYds/G
RushTD
2006
6-10
337.5(24)
22.9(25)
215.2(22)
22(20)
122.2(20)
16(25)
2007
8-8
344.2(24)
24.0(22)
230.1(25)25(22)114.1(19)
15(25)
2008
8-8336.6(22)24.6(27)213.9(17)24(26)122.6(23)18(24)
20099-7324.9(13)20.8(17)217.9(18)19(10)106.9(10)17(24)
2010(WK16)
5-10380.6(29)27.3(30)277.1(32)32(32)103.5(9)
15(26)


2010年12月27日

WK15 結果 @TEN / WK16 結果 @DEN

WK15のTEN戦。はじめてテキサンズの試合を途中で観るのをやめました。
…と思ったのもつかの間。
翌週WK16で、Schaub がINTを食らった時点で二度目の観戦放棄となりました。
これまでフランチャイズのどん底の時期でもサポートをしてきただけに我ながら残念ですが。
さすがに見ていられませんでした。
開幕戦でINDを破ったときの興奮も今となっては空しさに拍車をかけるだけ。
WK17に勝てたとしても(かなり疑わしいですが)、成績は6-10。そう、Kubiak 初年度と同じ白星です。
まったくもって惨めな一年。
TEN戦も、DEN戦ももう思い出したくもないので、レビューにもなりませんが。
- WK16では、テキサンズが一度も1stダウンを奪えない間に、TENに良いようにやられ、1Q終了時点で既に0-21。
- WK17では、珍しく前半リードして折り返したものの、短いキャリアで2度目の先発の新人QBに431Ydsものオフェンスを展開され(うち308Ydsがパス)、後半に24失点をくらって大逆転負け。
これだけでも、今の悲惨な状態がみてとれます。
もはや怒ることも、呆れることもできません。
Kubiak、Rick Smith ともにリリースの時期でしょう。

WK16 : HOU 17 - 31 TEN

[ HOU ]
Total Net Yards : 323
Penalties-Yards : 9-66
Time of Possession : 30:47
Total Turnovers : 1

[ TEN ]
Net Yards : 359
Penalties-Yards : 12-76
Time of Possession : 27:31
Total Turnovers : 1

WK17 : HOU 23 - 24 DEN

[ HOU ]
Total Net Yards : 401
Penalties-Yards : 3-24
Time of Possession : 28:10
Total Turnovers : 1

[ DEN ]
Total Net Yards : 431
Penalties-Yards : 4-27
Time of Possession : 31:50
Total Turnovers : 1



2010年12月14日

WK14 結果 vs BAL

失意の敗戦で何というか今は書くべきことも思い浮かびません。
ただ一つ言えることは、最後の Schaub のINT。
決して良くないパスでしたが、あの1プレーだけでこの黒星を Schaub のせいにするわけにはいきません。
21点差を追いついただけで、素晴らしい攻撃を展開してくれたと思います。
が、強いチームはどんな形でも勝利をもぎ取る。BALとテキサンズの違いをまざまざと見せつけられた気がしました。
後半、手玉にとり、瀕死の状態であったはずのBAL守備が、延長に入り、一呼吸おくことで見事に復活。
最後のINTも、サックを食らうか grounding の反則を食らっていれば Safety で負けていたわけで、無理矢理にでも Schaub は投げる必要があった。
無理なパスを強要したのは、DLの中央からのラッシュで、ここぞという場面で力を発揮したBAL守備陣を讃えるべきかもしれません。
それにしてもやりきれない。
特に、Andre。ほぼ一年通して、足首の怪我に悩まされ、欠場してもおかしくない状態がずっと続いているにもかかわらず、痛み止めを打ちながらもこの試合でもまた9Rec/140Yds/2TDという大活躍。
ここまでタフで、献身的にチームのために働き続ける選手は見たことがありません。
それだけに、とても残念でなりません。
選手としてのピークを迎えている今のうちに、なんとかプレーオフに出場させてあげたいのですが。
今年も叶わぬ夢となりそうです。

BAL 34 - 28 HOU (OT)

[ BAL ]
Total Net Yards : 253
Penalties-Yards : 3-15
Time of Possession : 31:18
Total Turnovers : 0

[ HOU ]
Total Net Yards : 489
Penalties-Yards : 8-51
Time of Possession : 31:47
Total Turnovers : 2


2010年12月13日

WK14 予想 vs BAL

Monday Night Football!強豪BAL相手の大一番がやってきました。
今週、JACとINDが揃って勝利したため、わずかでもプレーオフ進出に望みを繋ぐなら、この試合、決して落とせません。
しかし相手は、これまでただの一度も勝ったことがないBAL。
Battle Red Day で、テキサンズが今季一番の"Battle"を展開できるかに注目が集まります。
フィジカルに強い相手にやられることの多いテキサンズですので、かなり厳しい試合になることは容易に想像できます。
が、BALもPITとのハードな試合を前週終えたばかり。緩いテキサンズを舐めてかかってくれれば儲け物なのですが…。
この試合、勝つためには、まずはバランス良いオフェンスを展開すること
(毎試合同じことが言えますが)
6'4", 350 で動ける化け物 DT Haloti Ngata が文字通り大きな山として立ちはだかりますが、ショートヤードしか稼げなくとも、Arian のラン主体でまずは攻撃のリズムを作ることが大事です。
そしてここぞというところのビッグプレーは、やはりプレーアクションからの飛び道具でのロングゲインを狙うべき。
BALは、復帰以来4INTを稼いでいる ball hawk の S Ed Reed がセカンダリーを仕切っていますが、強力守備にあってCBはややタレント不足の感があります。
加えて、LB陣も、Ray Lewis をはじめパスカバレッジにやや翳りが見え始めているか?(と思いたい)
テキサンズは、O.D. は復帰戦で過度の期待はできないものの、Joel Dreessen の進歩は明らかで、うまくTEを織り交ぜてパスターゲットを散らしたいところです。
が、ロングゲインを狙うのは、当然ながらレシーバーがフィールドを走る間、パスプロテクションが持ち堪える必要があります。
PIT戦で恐らく今季一番の試合を見せた OLB Terrell Suggs が強敵になります。
Duane Brown だけでは止められないのは明らかなので、TE、RBがレシーブルートを走る前に、チップブロックでも良いので体を寄せて、パスラッシュのリズムを崩すことが必要です。
一方、守備では Flacco にビッグプレーを許さず、確実なタックルで Ray Rice を止めること。
BALは、38.2%とダウン更新率が決して高くはありませんし、ランも 3.8Yds/Att と以外に低迷。
我々のオフェンス側とは真逆に、1st/2nd down でのBALのランを着実に止め、3rd & Long のシチュエーションに追い込む。
そこからは、PHI戦(の一部)で見せた Pollard や Cush のブリッツパッケージを投入し、これまた以外に低迷中のBALパスプロテクション(ここ2試合で8サック献上中)をアタックすることだと思います。

予想 : (LOSE) BAL 28 - HOU 20
※期待はかかるが厳しいかな…。

2010年12月4日

WK13 結果 @PHI

Kubiak はじめコーチ陣をこれまで支持してきましたが、このブログでも書いたように、今季何週目かで、さすがに先はないかなと思いだしました。
前週のTEN戦でのシャットアウト勝ちで、それもわずかながら持ち直したのもつかの間、WK13のPHI戦を見てやはりチェンジが必要だと強く感じました。
いつも通り、試合開始早々から一方的に追う展開になり。(その時点で問題あり)
ソフトな Cover 2 守備が全く機能していないことに気づき、ブリッツの多用により Vick にプレッシャーを与えだしたのまでは良かったものの。
逆転した時点で、何故か Cover 2 に逆戻り。突如 Cover 2 が機能しだすとでも思ったのか?
序盤の攻防がどんなだったかをすっかり忘れたのか?正直、Frank Bush が何を考えているのかがさっぱりわかりません。
案の定、試合開始早々同様に緩いパスカバレッジを息を吹き返した Vick に切り裂かれ、4Qに2TDをあげられての逆転負けとなりました。
そして、オフェンスも。
4Qに再逆転された直後のドライブ。24対27のわずか3点差で、残り時間もまだ13分強。
そこで Kubiak が選んだプレーコールは、6回連続のパス。結果、Turk のパント。

それまで機能しまくってた Arian を Kubiak は何故信頼しないのか?今時点でオフェンス最大の武器を、何故もっと使おうとしないのか?
ついでながら、スペシャルチームでも。TEN戦でも気になりましたが、何故再び Slaton がKR?
結局、いつも通り60分間通して戦えないテキサンズの姿がありました。
相変わらずミスタックル等、選手達の緩慢なプレーも目立ちますが、PHI戦に限ってはコーチ陣達のよくわからない采配が足を引っ張ったのではないかと言わざるをえません。
これで5-7、残り4試合。全て勝てばプレーオフのチャンスも!と一部で言われていますが、恐らくは夢物語。
来季のコーチ陣がどうなっているかが、早くも気になります。

HOU 24 - 34 PHI

[ HOU ]
Total Net Yards : 431
Penalties-Yards : 4-25
Time of Possession : 28:11
Total Turnovers : 2

[ PHI ]
Total Net Yards : 416
Penalties-Yards : 11-85
Time of Possession : 31:49
Total Turnovers : 1


2010年12月2日

WK13 予想 @PHI

Thursday Night Football!木曜の試合となると、短い準備期間が(まあお互い様ですが)、と思いがちですが。
今回に限っては、地区ライバル相手に圧勝した直後ということで、良いイメージが残っているうちに次の試合が出来て良いのではないかと思います。
特に、今季叩かれまくっているディフェンス陣にとっては、完封明けで自信も幾らか取り戻せたことかと思います。
残念なのは、試合の対戦相手がPHIであること。
QBは Rusty Smith とは雲泥の差がある Michael Vick が相手になります。
現在リーグ1位の QB Rate(106.0) を誇り、13TD投げてINTはわずか1つ。MVP候補筆頭の大活躍をしている Vick は、間違いなく今リーグで一番厄介なオフェンス選手と言えます。
つい3週間前には、WAS相手に592Yds、59得点を稼ぎ出したPHIのオフェンス。正直止められる予感が全くしません。
が、それならばそれで。PHIより多くの点を我々があげれば良いだけのこと。
ATL時代は Vick のバックアップであった Schaub が、成長した姿を Vick に見せつけてやれればと思います。
この試合、わずかながらも勝てるチャンスがあるとすれば、以下のようなところでしょうか。

1. 投げられても良いからラン(Vick のスクランブル含む)は止めること。
WK12にCHIがやってのけたディフェンスが理想。DL4人だけで終始 Vick にプレッシャーをかけ、スクランブルレーンも狭める。走られるなら、利き腕とは逆の右方向に押しやる。左方向にスクランブルした際や、ブートレッグやプレーアクションで左側に展開したときは、DEが素早く反応する。そう、Julius Peppers の役を Mario がしっかり務める必要があります。

2. Arian にボールを持たせる。
今季のテキサンズは、オフェンス最大の武器が A.J. から Arian に移った感があります。Vick に活躍されないためにも、ランでオフェンスリズムを作り、TEN戦で見せたように、ボール支配時間を高めるのが効果的です。当然ランが出るようになれば、それだけパス攻撃も楽になりますし、プレーアクションからのビッグゲインも期待できます。

3. チェックダウンやスクリーンパスを多用する。
PHI相手にやってはいけないことは、ターンオーバー。Vick がボールを明け渡さないだけに尚更、ボールは大事に扱う必要があります。これまたTEN戦で見せたように、Arian や Dreessen へのチェックダウンやスクリーンで、短くても正確で安全なパスを主体にパスオフェンスを組み立てれば良いと思います。ランと同様、時計を支配するという目的ももちろんありです。チェックダウン、スクリーンに警戒しはじめると、PHI自慢のパスラッシュも幾らか緩和することが考えられ、そこから一気にビッグゲインが狙えるようになると思います。

予想 : (LOSE) HOU 24 - 31 PHI
※さすがに厳しいかな。。

2010年12月1日

WK12 結果 vs TEN

流行りもののノロウイルスにかかり、しばし休養していました。
その間テキサンズは、フランチャイズ史上2回目のシャットダウン勝利!
この試合、巷では A.J. と Finnegan の殴り合いしか話題になっていませんが、A.J. は史上初の快挙となる、リーグ入り以来8年連続しての60+キャッチを記録。Glover Quin はフランチャイズ・レコードの1試合3INTを記録(しかも2年目にして自身初のINT)。そして Chris Johnson は自身ワーストの7回のキャリーでわずか5ヤードのラッシングを記録。
と、実に記録ずくめのゲームでした。
が、この試合端的にまとめると、2語。"Rusty Smith"、これにつきます。
さすがの我らがパスディフェンスも、Rusty の前では輝きを取り戻すことができました。
特にINTを量産した G.Q. は、INT以外でのパスカットも何度か見せており、短いキャリアの中でベストの試合でした。
Thursday Night のPHI戦での、現在リーグベストのQBである Michael Vick との対戦を前に、幾らか自信を取り戻してくれたのではないかと思います。
木曜と言えば、A.J. が罰金処分だけに留まり、出場停止を食らわなかったのも大きい。
今のPHI相手では、勝てる見込みはないと思っていましたが、わずかでも勝利のチャンスが出てきたと思います。
WK12は、テキサンズ以外の AFC South チームがいずれも黒星。
Thursday Night の大舞台でアップセットを演じられれば、一気に風向きがかわるかもしれません。


TEN 0 - 20 HOU

[ TEN ]
Total Net Yards : 162
Penalties-Yards : 10-79
Time of Possession : 20:19
Total Turnovers : 3

[ HOU ]
Total Net Yards : 346
Penalties-Yards : 6-68
Time of Possession : 39:41
Total Turnovers : 0