2009年1月30日

3選手目のハワイ行き

SDファンには申し訳ないですが、嬉しいニュースです。
TE Owen Daniels が、Antonio Gates にかわりプロボウルに出場することが正式に決まりました。
これで、Mario と AJ に次いで3人目のプロボウラー。フランチャイズ史上最多の快挙です。
AJ の活躍が目立ちますが、テキサンズのハイパーオフェンスは OD がいなければ成立しません。
862Yds(AFCのTE中2位)、80Rec(3位)、12.3Yds/Rec(4位)とスタッツも素晴らしく、AJと合わせて185Yds、2,437Ydsは、実にTE-WRコンビとして最多の成績でした。
これで06年のドラフトからは DeMeco、Mario と OD がプロボウル選手となりました。

2009年1月26日

地区ライバルのコーチ事情

守備コーチ陣の入れ替えがあったテキサンズですが、地区ライバルもそれぞれ改革が進んでいるようです。
今回はそんな各チームのコーチ事情に焦点をあててみます。

● TEN
地区優勝、そして第一シードの座を獲得しながら Divisional Playoffs で敗退したTEN。強力守備を牽引した DC Jim Schwarz がその8年間の実績をかわれ、HCとしてDETに引き抜かれました。Schwartz は歴史的0勝チームの再建に乗り出すことになります。後任のTEN DCは依然決まっておりません。
また、QBコーチ Craig Johnson のTB移籍(OCとして)が噂されています。

● IND
最も大きな動きはいわずもがな、HC Dungy の引退。後任は、7年間INDに在籍し、一年前に Associate HC に昇格した Jim Caldwell が予定通り務めることになりました。
そのほかでは、DC Ron Meeks と STコーチの Russ Purnell が辞任。これまでの成績をみても二人の更迭は納得できないものではありませんが、例年プレイオフで失速するINDをみると果たして原因は守備だけにあるのかという疑問はあります。スーパー制覇した年を除き、プレイオフでの Manning はシーズン中の爆発力がない印象ですし、何よりもOLが安定感に欠けています。今季も1つ増やしてしまった Manning 時代での8回のプレイオフ敗退では、実に平均13.6点しかあげられていないというスタッツもあります。

● JAC
シーズン前の評判を考えると、今季最も期待外れだったチームの一つではないでしょうか。HC Jack Del Rio 体制はあと一年の猶予をどうやら許されたようですが、来季は正に真価を問われる崖ぶっちの一年になりそうです。コーチ陣もすでに大幅な入れ替えがみられ、下記ニューフェイスが発表されています。
- ここ3年で3人目となる新DCに Mel Tucker が就任
- INDをクビになった Russ Purnell がSTコーチに就任
- Charlie Jackson がDLアシスタントコーチに就任
- Luke Richesson が Strength コーチに就任
- Johnny Cox が Quality Control コーチに就任
そのほか、DBコーチ、WRアシスタントコーチ等が空位となっております。
JACの人事は正直意図が掴めません。Tucker は Crennel の下3-4守備でならしたコーチでスキームが合うか微妙ですし、Purnell にあってはIND時代に問題外の成績をおさめてクビになったばかりのコーチです。

こうやってみると、地区ライバルに比べてテキサンズの人事は良い方向に向かっているかなという気がします。
TENとINDは、DCとHCというチームの強みが去ってしまった形ですし、JACも強みであったはずの守備を中心に大幅な入れ替えが。
テキサンズは、守備コーチ陣の更迭はあったものの、ディフェンスはこれ以上悪くなりようもないという状態からのリフレッシュ。
武器であるオフェンス側はGibbsも留任間違いなしですし、Kyle もOCとして日々成長しています。来季はプレイコールも任される予定。
贔屓目ですが、コーチ人事ではテキサンズ優位とみて間違いないでしょう!


2009年1月24日

守備コーチ陣

少し日が経ってしまいましたが。
前々から言われていたように、DBコーチに前KCの David Gibbs が就任しました。
そして、驚いたのがDLコーチ。アシスタントHCとの兼任で、前BUFの Bill Kollar が就任しました。
Rod Marinelli の獲得に失敗して以来、表立った動きはなさそうでしたが。あっという間の人事でした。
下記は、BUFのページに記載されていた Kollar のコーチ歴です。

● 1984 アシスタントDL/STコーチ(TB)
● '85-'87 DL/STコーチ(Illinois大)
● '88-'89 DL/STコーチ(Perdue大)

● '90-'00 DLコーチ(ATL)
在任中の'98、被RushTDをリーグ1位タイの6TDに抑える。RushingYdsも平均75.2Ydsに抑え、スーパーボウル出場。

● '01-'05 DLコーチ(STL)
5シーズンで57SCKと、DE Leonard Little をリーグ屈指のサックアーティストに育てる。

● '06-'08 DLコーチ(BUF)
就任一年目の'06に、DE陣がリーグ4位の計26.5SCKをあげる。中でも Aaron Schobel は14.0 SCK で初のプロボウルに先発DEとして出場。95TCKと3FFも記録した。
Schobel は翌'07も6FF、96TCK(うち8ロスTCK)で二年連続のハワイ行きを決めた。

特にDEN時代のコネクション等、馴染みの選手やコーチを重んじる傾向のある Kubiak ですが、Kollar はニューフェイス。
それだけ才能に惚れ込んだということでしょう。
投資のわりに Mario 以外目立った活躍がないテキサンズDL陣。彼らの躍進がないことには守備の向上は期待できません。
それだけに、Kollar は一年目から結果を出すことが求められます。



2009年1月22日

Conference Championship 結果

遅くなりましたが。面白いスーパーボウルの組み合わせとなりました。t

bal.gifX 14 - 23 pit.gif

勝敗を分けた Key Stats :
- BALオフェンスがトータルで198 Net Yds
- J.Flacco の3INTを含む4TO
- PITはプレイオフにおける同地区ライバルとの戦績がこれで8-0と無敗

phi.gifX 25 - 32 ari.gif

勝敗を分けた Key Stats :
- L.Fitzgerald の9Rec、152Yds、3TD。はじめの4回の攻撃のうち3回でTDを記録。
- K.Warner の21/28、279Yds、4TD。決勝点となった第4Q、14プレイ、7:52のドライブはすばらしいの一言。
- 3TO奪取で、ARIはプレイオフ3戦でTO Ratioが+9!

2009年1月18日

Conference Championship 予想

いずれも好カードだと思います。ここまで来ると予想も何もなし、下記は単に勝利希望チームです。

bal.gif (13-5) @ (14-3) pit.gif

勝利チーム予想 : BAL


ari.gif(11-7) @ (11-6-1) phi.gif

勝利チーム予想 : ARI

2009年1月15日

ハワイ行き?

上腕三頭筋の断裂という怪我を負った Chris Samuels(WAS) にかわり、NOの Jamaal Brown が Pro Bowl に出場することになりました。
例年、このような入れ替えが幾つか見られますが、今年はテキサンズ選手にとってもチャンスがあるかもしれません。
まずはRB。SDのL.T.とTENの Chris Johnson がプレイオフで負傷。第二補欠の Slaton に出場機会が回ってくる可能性があります。
また、SDの Antonio Gates も怪我。第一補欠の Owen Daniels にAFC TEの座が転がりこんでくるかもしれません。
二人ともよく頑張った一年。
補欠滑り込みでも何でも、是非出場してほしいものです。

2009年1月14日

Frank Bush 就任

大方の予想通り、DCに Frank Bush の就任が決まりました。
結局、DCのインタビューを受けたのは Bush 一人だけ。あっさりと決まった形です。
Kubiak の評価によると、Bush が得意とするのは、QBに積極的にプレッシャーを与える4-3守備とのこと。
正にテキサンズの守備が最も力を入れたいところです。
が、個人的にどうも心底喜べないのは何故でしょう。
ここ2年、アシスタントとしてチームにいながら、守備が一向に良くなる気配がなかったから?
はたまたDCとしての実績がないから??
杞憂に終わると良いですが、なんとなく不安を感じるのは私だけでしょうか。

● Frank Bush 経歴
87-92 : スカウト(Houston Oilers)
92-94 : LBコーチ(Houston Oilers)
95-99 : LBコーチ(DEN)
00 : セカンダリーNickelパッケージコーチ(DEN)
01-03 : スペシャルチームコーチ(DEN)
04-05 : LBコーチ(ARI)
06 : アシスタントヘッドコーチ兼LBコーチ(ARI)
07-08 : シニア守備アシスタント(HOU)

そのほか、アシスタントHC兼OLコーチ Alex Gibbs の息子である David Gibbs のDBコーチ就任がほぼ決定的とのことです。
D.Gibbs は、ここ3年KCのDBコーチを務めていました。07年には、リーグ5位の188.9Yds/Gのパス守備を作り上げました。
残るは、Marinelli の獲得失敗により、DLコーチが空位となっております。

同地区に目を向けると、大きな人事としてINDのヘッドコーチ Tony Dungy がついに引退を決意。
アシスタントヘッドコーチの Jim Caldwell が後を継ぎます。
いつも勝てない相手で憎いライバルのコーチでしたが、偉大なコーチでした。

Divisional Playoffs 結果

bal.gif13 - 10 X ten.gif

勝敗を分けた Key Stats :
- TENの敵陣内での3TO、12Penalty-89Yds
- C.Johnson(TEN)が11Att/72Yds/1TDと活躍も、怪我のため後半出場できず


sdg.gifX 24 - 35 pit.gif

勝敗を分けた Key Stats :
- ボール保持時間が、PITの36:30に対し、SDは23:30。第3Qには、SDは1プレイ17秒しかボールを持てなかった。
- W.Parker(PIT)の自身初となるプレイオフでの100Yds越え(27Att/146Yds/2TD)


ari.gif33 - 13 X car.gif

勝敗を分けた Key Stats :
- J.Delhomme の5INT、1FUM
- CARの D.Williams と J.Stewart のRBデュオが、合わせて15回のみのキャリー

phi.gif23 - 11 X nyg.gif

勝敗を分けた Key Stats :
- D.McNabb(PHI)が被サックゼロ。今季これで3度の対戦でNYGは一度も McNabb からサックを奪えなかった。
- NYGの3rdDownでのダウン更新率が3/13でわずか23%
- NYGは3度レッドゾーンに攻め入りながら、0得点

2009年1月11日

テキサンズFA選手

Divisonal Playoffs 第一弾が終了。
改めてターンオーバーの怖さを感じさせるような二試合でした。
さて、気が早いといえば早いですが。2/27よりフリーエージェント市場が解禁となります。
守備選手の補強に期待がかかる今オフですが、まずは Dunta はじめ、貴重な戦力の流出を防ぐ必要があります。
幸い、キャップにはある程度ゆとりがあります。賢いお金の使い方をしてほしいと思います。

今オフのFA選手

● Restricted FA
Owen Daniels (TE)
Joel Dreesen (TE)
David Anderson (WR)
Rashard Butler (T)
Earl Cochran (DE)
Stanley McClover (DE)

● Unrestricted FA
Cecil Sapp (FB)
Mark Bruener (TE)
Chris White (C)
Scott Jackson (T)
C.C. Brown (SS)
Nick Ferguson (SS)
Eugene Williams (FS)
Dunta Robinson (CB)
DeMarcus Faggins (CB)
Jimmy Williams (DB)
Jeff Zgonia (DT)
Bryan Pittman (LS)

2009年1月10日

Divisional Playoffs 予想

第1ラウンド Bye を勝ち取ったシードチームが遂に登場します、プレイオフ第2ラウンド。
奇しくも4戦とも、レギュラーシーズンで一度対戦した同士の再戦となります。

bal.gif(12-5) @ (13-3) ten.gif

勝利チーム予想 : BAL
WK5に13-10と勝利したTENですが、今のBALは当時とは別チームだと思います。互いに強力な守備とランオフェンスが力の似た2チームですが、モメンタムがあるのはBAL。TENも1週空いたことで、Haynesworth や Vaden Bosch ら怪我人の癒える時間が稼げましたが、実戦感覚を取り戻せるか、しかもプレイオフという負けたら終わりのペースについてゆけるかに疑問符がつきます。更に痛手は、All-Pro C の K.Mawae の欠場。OLの中心選手を欠き、QB K.Collins のプレーへの影響が懸念されます。今季急成長中のWR D.Mason がBAL勝利の鍵になると予想します。

sdg.gif(9-8) @ (12-4) pit.gif

勝利チーム予想 : PIT
年間最優秀守備選手の J.Harrison がプレイオフに登場です。SDは、D.Sproles の活躍によりINDに勝利しましたが、PITで同じような活躍は難しいと思われます。PIT守備力もさることながら、雨と雪により開催地 Heinz Field が最悪のフィールド状態になっていることが予想されるからです。Sproles の武器であるスピードもかなり制限されることになりそう。Scifres が2週続けて神がかり的なパントを繰り出し、フィールドバトルで優位に立てればSDにも勝てるチャンスは十分にあります。一方のPITは、Rothelisberger の脳震盪の影響が気になるところ。

ari.gif(10-7) @ (12-4) car.gif

勝利チーム予想 : CAR
ARI最大の難関は、マッチアップではなくロケーションかもしれません。Eastern Time Zone へ乗り込んでの試合で、今季0-5。03年まで遡ると実に2-19という成績です。東で勝てないARI、A.Boldin の怪我も心配されており、乗り越えるのは至難の業と予想されます。

phi.gif(10-6-1) @ (12-4) nyg.gif

勝利チーム予想 : NYG
同地区のライバル、お互い知り尽くしている相手との対戦です。今季レギュラーシーズンでは、ともに敵地で勝って対戦成績1-1。三戦目で雌雄を決することになります。いずれが勝ってもおかしくない試合ですが、ディフェンディングチャンピオンの意地を見せNYG勝利と予想します。気になるのは12月に1-3と調子が下向きなことですが、前年の経験と、Tom Coughlin ヘッドコーチの手腕で万全の準備を整えてくるはずです。当日は、かなりの悪天候予報が出ているようです。ともに寒い中でのフットボールには慣れている両チームですが、怪我から回復した Brandon Jacobs のパワーランニングゲームでボールコントロールが出来ればNYGの勝利はぐっと近づきます。

AJ All-Pro

今年、自分自身のシーズン記録も次々と更新し、リーグ最多の115Rec/1,575Ydsと大爆発した Andre Johnson。
見事自身初の All-Pro に選出されました!
国内のスポーツライターやテレビ解説者等による選出で決まる All-Pro。AJはMINの Adrian Peterson と並び、オフェンス選手としては最多の45票を獲得しての文句なしの受賞となりました。
ちなみに、満票は50。今年は、BALの Ed Reed が唯一、全会一致の50票を獲得しました。
うちにも彼のような Safety が欲しい…。

2008シーズンAll-Proチーム
※括弧内は獲得票数

● オフェンス
QB : Peyton Manning (IND,28)
RB : Adrian Peterson (MIN,45) ; Michael Turner (ATL,40)
FB : Le'Ron McClain (BAL,38)
TE : Tony Gonzalez (KC,33)
WR : Andre Johnson (HOU,45) ; Larry Fitzgerald (ARI,21)
OT : Jordan Gross (CAR,34) ; Michael Roos (TEN,32)
OG : Steve Hutchinson (MIN,40) ; Chris Snee (NYG,32)
C : Kevin Mawae (TEN,25)
K : Stephen Gostkowski (NE,28)
KR : Leon Washington (NYJ,19)

● ディフェンス
DE : Justin Tuck (NYG,26) ; Jared Allen (MIN,21)
DT : Albert Hanyesworth (TEN,49) ; Kevin Williams (MIN,25)
OLB : DeMarcus Ware (DAL,45) ; James Harrison (PIT,38)
ILB : Ray Lewis (BAL,38) ; Jon Beason (CAR,18)
CB : Nnamdi Asomugha (OAK,32) ; Cortland Finnegan (TEN,31)
S : Ed Reed (BAL,50) ; Troy Polamalu (PIT,46)
P : Shane Lechler (OAK,25)

話題変わりますが、Strength Coach の Dan Riley とトレイナーの Kevin Bastin が解雇されたようです。
あまり二人については詳しくないのですが、特に選手たちからの信頼は厚かったようで、一部報道では反対の声もあがっているようです。
特に QB Schaub に怪我の不安がつきまとうテキサンズ。チームの士気と合わせ、新人事でどうかわるか要注目です。
また、期待通りに、DETの全HC Rod Marinelli がDLコーチのインタビューを受けました。Marinelli の行先としてはCHIが有力とされていますが、Kubiak は良い話し合いが出来たと言っており、一発逆転に期待です。

2009年1月7日

'08シーズン通信簿

プレイオフ真っ盛りですが、出場を逃したテキサンズとしては来季に向けての準備を粛々と進めるしかありません。
まずは、今季の反省点から。勝手にチームの評価をしました。
※AからFまでの6段階評価

● オフェンス

QB : C
266.7Yds/Gでリーグ4位のパスオフェンスを牽引したのは高く評価できます。QBのスタッツとしては、Yds/Attが Schaub が8.0Yds、Sage が8.2Ydsという数字もかなり立派です。20Yds+のパスが60個で66個のNOに次いでリーグ2位、40Yds+のパスが12個でリーグ4位というところからも、ビッグプレー能力の高さが現れています。
が、問題はターンオーバー。Schaub は10INTに4FumLost。Sage は同じく10INTに2FumLost。チーム全体の32TOのうち、8割以上に相当する26個を二人が喫しています。来季に向けての大きな課題点です。
Schaub は、怪我・病気による欠場も抑えたいところです。

RB : B
ルーキーセンセーション Slaton の頑張りで、評価Bです。最終的に新人最多ラッシュYdsを獲得した Slaton、チームの新人RB記録も立て続けに更新し、まさに大車輪の活躍でした。スタッツに現れないところで、大学までろくにやっていなかったパスプロテクションでも意外な頑張りを見せ、適応力の高さを見せつけました。99.1Yds/Gでリーグ22位だったランオフェンスが、115.4Yds、リーグ13位と躍進しました。
課題はデプス。バックアップRBを補強して、Domanick Williams の二の舞は避けないといけません。

WR/TE : A
今やチームの最大の武器がレシーバー陣。やはりなんと言ってもAJ。リーグの名立たるレシーバー達を差し置いて、115Rec、1,575Ydsで見事二冠達成。リーグ最高WRは疑いようもありません。
ダブル1000Ydsレシーバーの誕生はなりませんでしたが、TE Owens、WR Walter ともに800Yds越えも立派。特に Walter は目覚ましい進歩で、15.0Yds/Avgに、AJと並ぶ8TDはリーグ9位の成績です。

O-Line : B
ちょっと甘い評価かもしれませんが、リーグ3位のハイパーオフェンスを影で支え続けたのがこのOL。新人 Brown の先発をはじめ、ラインの入れ替えもあり、Gibbs スキームの導入も初年ということもあり、開幕当初はドタバタ感が否めませんでしたが、試合を経ることに良くなってきました。被サックは22から32に増えたものの、及第点。来季は更に向上が期待できます。Brown もまずまずの活躍で、何より今オフはOLの補強を気にしなくて良くなったのが嬉しい限りです。

● ディフェンス

D-Line : F
わずか25サックのうち、約半分の12サックが Mario 一人によるもの。パスラッシュは例年通りひどい状態です。間違いなく今オフ最大の補強点になるかと思います。
DT陣、特に今季躍進が期待された Amobi の不発はかなり残念でした。二年目のジンクスにやられたのだと信じて、来季こそは活躍してくれることを祈ります。
救いは、Bulman や DelJuan といった新しい人材が育ち始めていること。

LB : D
ミスタックルやポジション取りの悪さが目立ったシーズン序盤でしたが、徐々に良くはなりました。
怪我にも悩まされた一年でした。DeMeco はシーズンを通して本調子でなかったようですし、試合毎に成長が見られた Diles もシーズン半ばで倒れたのが残念でした。終盤出場機会を得た Adibi も良い活躍を見せていましたし、デプスは薄いが人材は揃いつつあるとは思います。若手が活躍しており、LBコーチの Johnny Holland は良い働きをしていそう。あとはもう一人、OLBにビッグプレーメーカーが欲しいところです。

DB : D
ワイルドカードゲームで、BALの Ed Reed は Pick 6 を含む2INTを記録しました。今季17試合のうち、5回目の2INT試合です。一方でテキサンズは、チーム全体として2つ以上のINTを記録した試合はわずか2回のみ。どころか、約半分の7試合では1INTすら奪うことができませんでした。QBにプレッシャーを与えられていないことがINTの少なさに繋がっていることもあると思いますが、それにしても情けない数字です。Reed のような人材がすぐ見つかるわけはありませんが、ターンオーバーを奪える選手が必要です。特に Safety。CB陣では、なんとしても Dunta 契約延長して、来季以降の柱を確保することが最優先事項です。Reeves は、オフの間にボールを見つける練習を積んでほしい。それが出来れば良い選手になれるのに・・・。

● スペシャルチーム : C
終盤ややミスがあったものの、Kris Brown の安定感は相変わらず。レッドゾーンオフェンスが悪かったテキサンズにとって貴重な得点源となりました。ある程度進めれば3点は確実、という安心材料があることは、きっと精神的にQBはじめオフェンス陣を楽にしていることと思います。リターンゲームは、Jacoby に冷や冷やさせられっぱなし。ビッグゲインは魅力ですが、もう少し安心して見れるようになりたい。カバーチームはまあ平均的か。Molden が頑張ってくれましたが、来季は彼にはカバーチームではなく、CB争いに加わって欲しい。

● コーチ : C
ボロボロの開幕からよく立て直したと思います。0-4後の5戦目対MIAでの、勝利を決めた Schaub のQBドロー。あのプレイコールがなく、もし負けていたとしたら。恐らく最悪のシーズンに終わっていたと思います。山あり谷ありで、最終的にはプレイオフ進出もできず残念でしたが、チーム初の4連勝も記録。苛酷な敵地(GB)戦で勝てることも証明し、弱い相手だけでなく強いチーム(TEN)ともやり合えることも証明してくれました。そして忘れてならない、Richard Smith をはじめとするコーチ陣の解雇。迅速な決断で、来季への意気込みが高く感じられます。まあ来季の出来如何で、今度は自分のクビも危ういというのがあるかもしれませんが・・・。もう一年、Kubiak 体制を見守ろうと思います。




2009年1月6日

Wildcard Playoffs 結果

ind.gifX 17 - 23 sdg.gif

勝敗を分けた Key Stats :
- M.Scifres(P/SD) のパント、6回でいずれもI20、Net Avg 51.7Yds!
- D.Sproles(RB/SD) の 23Att/105Yds/2TD ラッシングを含む大活躍(KR/PRをいれ、トータル328Yds獲得)
- INDのペナルティー、9回で74Yds。特にオーバータイムでの最終ドライブで、3回25Ydsの反則で自らの首を絞めました。


bal.gif27 - 9 Xmia.gif

勝敗を分けた Key Stats :
- C.Pennington(QB/MIA) の4INTを含む、5ターンオーバー


phi.gif26 - 14 Xmin.gif

勝敗を分けた Key Stats :
- A.Reid(HC/PHI) 体制下で、PHIはワイルドカードゲームで通算4-0
- D.Akers(K/PHI) のFG、成功率100%の4/4で12得点
- T.Jackson(QB/MIN) は35回中15パスのみ成功、164Ydsで0TD、1INT。対する D.McNabb(QB/PHI) は23/34、300Yds、1TD、1INT


atl.gifX 24 - 30 ari.gif

勝敗を分けた Key Stats :
- 152.7Yds/Gでリーグ2位のATLランオフェンスが、トータル60Ydsしか走れず
- K.Warner(QB/ARI) は被サックゼロ、M.Ryan(QB/ATL) は3被サック、Safety もとられる
- ターンオーバーバトルで、ATLは3TO、ARIは1つのみ


2009年1月3日

Wildcard Playoffs 予想

皆様明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します!
さて、新年第一段はプレイオフ勝敗予想です。
我がテキサンズが登場しないのが何とも残念ですが、ワイルドカード4カードからいよいよスーパーボウルに向けた争いが始まります!

ind.gif(12-4) @ (8-8) sdg.gif

勝利チーム予想 : SD
3-4開幕から静かに調子をあげ、その後9連勝したIND。AFC South のタイトルは逃したものの、Dungy 体制になって以来7年連続でのプレイオフ進出を決めました(そして恐らく今季が Dungy 体制最終年)。しかもManning 3度目のMVP受賞というおまけ付き。対するSDも、レギュラーシーズンは絶不調も、最終戦でDENに大勝し、4-8スタートからポストシーズン進出を決めた史上初のチームとなりました。8-8という成績でのディビジョン制覇は実に85年以来のことになります。
いかにレギュラーシーズンの出来が悪くとも、一発勝負のプレイオフとなるとまた別の話。昨季も Rivers、LT を欠きながら勝利し、地の利があり、WK17の勝利で勢いづくSDに軍配があがると予想します!

注目の対戦 : LT & D.Sproles(RB/SD) vs B.Sanders(S/IND) - SDがランでペースを掴めれば勝利が近づくはず


bal.gif(11-5) @ (11-5)mia.gif

勝利チーム予想 : BAL
シーズン開幕前に、この2チームがプレイオフに進出すると誰が予想できたでしょうか。昨季5-11のBAL、そしてそれよりも驚きなのが1-15から白星を10個も上積みしたMIA。いずれも、新ヘッドコーチと新QB下(BALにいたっては新人の Flacco)での躍進という点が注目に値します。昨季MIAの唯一の勝ち星が、このBAL相手の一勝だったことが何か因縁めいたものを感じます。
ターンオーバーが勝敗を分けると思います。ミスの少ない Pennington ですが、BALの強力ディフェンスがINT or FUMを奪取して勝利、と予想します。ここ6試合のアウェイゲームで5勝という成績もBALの強みです。
注目の対戦 : C.Pennington(QB/MIA) vs J.Flacco(QB/BAL) - いずれのQBがミスを抑えられるか要注目


phi.gif(9-6-1) @ (10-6)min.gif

勝利チーム予想 : PHI
我らがテキサンズからの力添え(CHI戦での勝利)もあり、奇跡的なプレイオフ出場を最終WK17に決めたPHI。相手はA.D.率いるMINです。オフェンスの武器がほぼA.D.一人にかかってくるMINに対し、PHIには Westbrook だけでなく、McNabb という司令塔がいます。技術、経験ともMINの Jackson を上回る McNabb。途中交代騒動もあり、Andy Reid との確執や、今季限りでのPHI退団も噂されていますが、ワイルドカードではその実力をいかんなく発揮して敵地での勝利をもぎ取ると思います。
注目の対戦 : A.Peterson(RB/MIN) vs M.Patterson & B.Bunkley(DT/PHI) - ランニングレーンをPHI DT陣が潰せるか


atl.gif(11-5) @ (9-7) ari.gif

勝利チーム予想 : ATL
この2チームも、失礼ですがまさかのプレイオフ進出を決めたチーム同士の対戦となりました。ATLは、新人ヘッドコーチとQBのもと、Vick 逮捕や Petrino ヘッドコーチのシーズン途中での逃亡等悪夢のような07年シーズンから、劇的な立て直しを経てプレイオフ出場。そしてARIは82年以来となるポストシーズン進出、そして33年ぶりのディビジョン制覇を果たしました。新人王 Ryan と、STLでのMVP獲得時代並みの実力を取り戻したかのような Warner と、両QBの活躍が目立つ2チームですが。勝敗の分かれ目はRBにありそうです。リーグ2位のラッシュYdsを納めた Turner が抜群の安定感を誇るATLに対し、ARIはNFLリーグ最下位のランオフェンス。両チームの差は歴然で、一試合平均ランYdsが、ATLが152.7YdsとARI、73.6Ydsのほぼ倍の距離を獲得しています。
注目の対戦 : M.Gandy(LT/ARI) vs J.Abraham(DE/ATL) - 今季わずか26被Sckの Warner をこの試合も守れるか