2010年3月31日

DeMecoと6年契約!

おめでとう、DeMeco!
$48M、うち$21.75M保証という額で念願の長期契約(6年)を結びました!
本人も喜びを爆発させていましたが、それもそのはず。
DeMeco は今オフ Restricted FA となっており、テキサンズとしては、MAXテンダーによる$3.168M、1年契約という選択肢がありました。
が、それを蹴って長期契約に踏み出した Bob McNair と Rick Smith。
素晴らしい決断だったと思います。
テキサンズ加入以来、守備の大黒柱としてディフェンスを引っ張ってきた DeMeco も、最高の形で自分の頑張りが報われたことに。名実ともに守備のリーダーとして、来季は更に活躍してくれることでしょう。
もちろんファンにとっても、これほど嬉しいニュースはありません。
二年目 Cushing と DeMeco、この二人のLBがテキサンズ守備陣を引っ張っていく姿を、当分の間安心して見ていられそうです。
そして選手達にとっても。
頑張って結果を残した選手には、McNair も Smith もしっかりと払うものは払う、という良い前例となりました。
今オフは、守備リーダーの一人であった Dunta の離脱があり、実力よりメンタル面、ロッカールームでの存在感、という点で負の影響が気になっていましたが、この DeMeco のニュースにより、選手達のモチベーションも更にあがってくれるのではないかと期待します。

2010年3月29日

地区ライバル情報 - TEN

FAでの動きもほぼ落ち着き、いよいよドラフトへの注目が高まってきております。
完全に新人君達に話題が移る前に、同地区ライバルの、今オフの動きを簡単に追ってみたいと思います。まずはTENから。
※普段追いかけているチームではないため、情報に誤りがあるかもしれませんがその場合はご容赦ください。

● '09シーズン・プレーバック
'08年に、AFCトップの13-3という成績をおさめたTENですが、プレーオフであえなく敗退すると、翌'09年はなんと開幕6連敗。
それでも、2000Ydsラッシュ越えを果たした Chris Johnson、そして言うのも悔しいですが、先発復帰してチームを牽引した QB Vince Young の活躍で盛り返し、結局8-8の成績でシーズンを締めくくりました。

● オフシーズンの動き
目立つのは、ベテラン選手の離脱です。
Kyle Vanden Bosch(DE)、Keith Bulluck(LB)、Nick Harper(CB)、Kevin Mawae(C)、Alge Crumpler(TE)、Craig Hentrich(P) と、スタメン級選手の離脱が決定的、ないしほぼ決定的で、入れ替えが少なからずありそうです。
これまでTEN=強力なディフェンスというのが大きな武器でしたが、特に守備側での若返りが進みそうで、今季どのように補強が進むかに大いに注目が集まります。
ポジション別に見ますと下記の通りで、いずれもTENファンとしては不安のある状態でしょうか。
LB : 大黒柱であった Bulluck の離脱がほぼ決定的。PHIからリリースされた Will Witherspoon を獲得したものの力不足は否めず。また、もう一人の先発であるベテラン David Thornton も怪我からのリハビリ中。
DE : Eric Winston とやり合っていた姿も記憶に新しい KVD がDETに移籍。両エンドには若手の Jacob Ford と William Hayes が入る予定で、スピードはあるものの迫力不足は否めず。また、ラッシュスペシャリストとして呼び込んだのが、なんと Jason Babin。どっかで聞いたことあるような・・・
DB : Nick Harper 放出が決定的。CBデプスはある程度厚いものの、経験値という点で実力は未知数。そして、Safety の二人、Michael Griffin と Chris Hope は残留するものの、昨季ミスが目立ちアップグレードが望まれるポジション。

一方で、オフェンスの方はTENとしては珍しく(!?)、WRの不安もなく、安泰か。
Chris Johnson が健康でいる限り、その爆発力は相手チームにとってはやはり脅威で、Mawae が抜ける可能性が高いとはいえ、文字通り縁の下の力持ちであるTEN OL陣は今年も盤石であると言えそうです。

● ドラフト展望
ドラ3巡(97位)、6巡(207位)、7巡(239位)という3つの Compensatory 指名権を得、合計9人の新人指名が可能なTEN。
高位指名では、やはり守備側補強が中心となりそうです。LB、CB、DE、S。

2010年3月18日

Wade Smith

先日、前KCのFA、G/C Wade Smith 獲得のニュースが報じられました。
4年間で$12Mという契約は、先発クラスの額。
スターターとして食い込むか、バックアップを務めるのか気になるところです。
昨季OL陣は、パスプロテクションこそ合格点だったものの、ランブロックで良いところなし。
おまけに怪我人続出で、Chester Pitts のリリースもほぼ決定的。補強が急務でした。
ドラフトで更なるOLの獲得があると思いますが、FAで最低限のデプスを抑えられたことは大きいと思います。

その他、FA選手の動きですが。
第2QB Grossman のWAS入りが決まったようです。OC Shanahan と再度組むことになります。
Schaub とは違うタイプのQBで、昨季獲得時には、ちょっと期待もあった Rex ですが、結局テキサンズでは良いところなし。
WASで力を発揮できるか見ものです。
Rex 離脱により、Schaub のバックアップは Orlovsky が 2nd String となります。

2010年3月10日

Walter再契約

FAの第一波が過ぎようとしています。
例年通り、あまり出だしで大きな動きを見せなかったテキサンズですが、UFAであった Kevin Walter と再契約をすることができました。
A.J.やO.D.の影に隠れあまり目立たない Walter ですが、キャッチ能力は素晴らしいものがあり、何より優れているのはセカンドWRの役割に不満ひとつ漏らすことなく、ブロックなどの地道な仕事もしっかりこなしてくれるところです。
Jacoby はまだ安定感に欠け、Walter が抜けるとWR陣に小さくない穴ができるところだったので、とても嬉しいニュースでした。

一方で、ターゲットにしていたNEのUFA、CB Leigh Bodden の獲得は失敗。
Bodden もまた古巣であるNEと再契約が決定しました。
Dunta の離脱とATL入りが正式に決まり、CB陣の補強は急務になっております。


2010年3月5日

FA前夜

気がつけばFA市場解禁前夜。
労使協定締結ならず、Uncapped Year となることが決定した'10年。まずはテキサンズが抱えるRFA選手の動向から。
Uncapped Year により、4年から6年へと権利がのび、今オフRFAとなるテキサンは8選手。
そのうち、John Busing を除く7選手がテンダーオファーを受けたようです。

ドラ1巡+3巡テンダー DeMeco、O.D.
ドラ1巡テンダー Bernard Pollard
オリジナルドラフト巡テンダー Rashard Butler(3巡)、Ryan Moats(3巡)
ミニマムテンダー Chris White、Tim Bulman

去年から長期契約を望んでいた DeMeco と O.D. にとっては不運でしたが、特に O.D. は怪我明けということもあり、RFAテンダーは致し方ないところかもしれません。

一方、UFAでは Kevin Walter と Chester Pitts の去就が気になるところ。
両者とも数チームからターゲットされているようで、いなくなってしまう可能性も高いとのこと。そうなってしまった場合、貴重な戦力だけに残念です。

Uncapped Year ではありますが、UFA市場は大物も流出も少なく、比較的おだやかに過ぎるのではないかというのが専門家たちのもっぱらの噂となっているようです。
今季はドラ指名権を放出してのRFA大物取りが増えるかもしれません。
どうやら獲得の動きはなさそうですが、個人的には、ARIから放出された Antrel Rolle あたりが即戦力として期待できるのではと思いますが(S/CB両方できますし)。
例年テキサンズはFA解禁直後に動くチームではないので、また暫くは様子見かもしれません。

2010年3月3日

'09シーズン通信簿(スペシャルチーム・コーチ編)

'09年シーズン最後のまとめ。スペシャルチームとコーチ陣の通信簿です。

K : E
初のFをつけようかと思いましたが、お情けでE。それだけ今季の Kris Brown はひどい出来でした。球団創設以来、Kとしての仕事をこなし、チームキャプテンをも務めていた Brown。まさかこんなに崩れるとは思いませんでした。21/32で、リーグで下から4番目のFG成功率(66%)。特に40-49YdsのFGで、2/6(33.3%)という散々な成績。蹴って入らないだけでなく、被BLKの3という数字もリーグ最多。Jacoby のPR以上に、Brown が登場する度に冷や冷やしたのは私だけでしょうか。これまで頑張ってくれただけにクビを切るのはなんとも可哀想な気がしますが。Kicker は大事な場面でFGを入れるのが仕事。崩れたらシーズン中は立て直せないというメンタルの弱さも露呈し、'10年に Brown がどうなるか、不透明なままです。

P : C
老兵 Turk、可もなく不可もなくといったところでしょうか。以前は調子にムラが目立ちましたが、'09年は比較的安定したプレーをしていてくれたように思えます。Net Yds Avg が39.4Ydsとリーグ12位なのは良いが、カバーチームのおかげが強いというのも事実でした。UFAになる Turk、残留か引退かに注目が集まります。

KR/PR : B
26.6YdsのKRと、10.9YdsのPRを見せた Jacoby。圧巻は、やはりそのビッグプレー能力で、PRで20Yds越えを7回、40Yds越えも2回記録。出場はならなかったものの、Pro Bowl の補欠にも選ばれ、チーム外からの評価の高さがうかがえました。Jacoby はWRとしても'09年は大躍進が見られた選手。'10年での更なる成熟と飛躍に期待です。

カバーチーム : A
テキサンズの公式ページによると、PRのカバーチームは、67パントのうち、リターンを許したのはわずか24回、それも平均4.3Ydsのリターンに抑えたとのこと。新人も含め、スペシャルチームもよく貢献してくれました。

コーチ : B
開幕戦でしっかり準備をして来ず、ルーキーQB相手にホームで負けを喫したり、地区ライバル相手に1勝しかできなかったり、ゲームを決めるプレーで Chris Brown にボールを持たせたり。相変わらずファンの不満を買う采配を揮うことがあるコーチ陣ですが。それでも、結果的にフランチャイズ史上初の勝ち越しシーズン。そして、WK17までプレーオフ戦線に残ったというのは紛れもない事実。また、2年連続でリーグトップレベルのオフェンスを展開したことと、開幕3試合でボロボロだった守備も、若手起用やFA選手の起用により、立て直したことも大いに評価できます。あとはどう白星に繋げるか、というところでしょうか(いや、それが一番大事なわけですが)。