2009年9月12日

TENを破る方法

'09年シーズンの開幕戦、TEN@PITは、延長までもつれ込む白熱の大接戦となりました。
前年スーパー覇者に、惜しくも13対10と屈したTENですが、昨季13勝を上げた実力が今年も健在であることをアピールするに足る内容でした。
例年苦手とする相手で、同地区のテキサンズとしては厄介な存在ですが。決して勝てない相手ではないという印象を持ちました。
TENと当たるのは、開幕NYJ戦後の Week2 ですが、TEN@PITの記憶が新しいうちに記事にします。

1. ラン守備は強力だが、特にディープへのパス守備に不安あり?
22キャリーで33YdsとPITランを完全に封じたTENディフェンスですが、スタッツ以上にPITのO-Lineがボロボロだった気がします。
特に3rdDownショートから、ランで Down 更新が出来なかったのはPITの去年からの課題であり。
TENの守備が素晴らしかったからとも言い切れません。(それでも、Albert Haynesworth 不在の中でDTはよく活躍していたと思いますが)
一方で、パス守備ですが。Big Ben にキャリアで3番目となる363Ydsを投げ分けられ、特にここぞという場面でPITを止めることが出来ませんでした。
新DC Chuck Cecil のミスでもあるでしょう。ゲーム序盤に利いていたブリッツを用いずDL4人だけでのQBラッシュを仕掛け、緩いゾーン守備を取ったことで、Big Ben に面白いようにロングゲインを許していました。
ベテラン S Chris Hope も、突っかかり気味で、ハーフタイム直前には立て続けに Big Ben のパンプフェイクに揺さぶられ、その結果が Holmes のTDとなりました。
パスプロテクションさえ持ちこたえれば、今のテキサンズパス攻撃をもってすれば粉砕できる守備だと思います。

2. レシーバー不在
開幕前から(というかここ数年ずっと)言われ続けている、レシーバー・タレントの不足。1巡で獲得した Kenny Britt はサイズもあり良い選手だと思いましたが、Polamalu に食らったINTの時や、ポジション取り(ボールを取りに行かず、スペースに出て待つ傾向がある)等まだまだ課題があり、リーグで安定した活躍を見せるにはまだ時間がかかりそうです。
Justin Gage も、大事な場面でのドロップが目立ちました。
Collins の主ターゲットは、Bo Scaife ということになりそうですが、スピードのあるテキサンズLB陣にとっては特に恐るべき相手ではないはずです。

3. リターナー不在
PIT戦でのリターンゲームはひどいものがありました。テキサンズ戦では Finnegan にかわり、Ryan Mouton がPRとして復帰予定ですが、怪我明けだけに次戦でもスペシャルチームは弱点となりそうです。

4. David Stewart
RT Stewart が、2回ほどイリーガル・フォーメーションの反則で笛を鳴らされていました。シーズン初戦であることが影響しているかもしれませんが。OLB Lamarr Woodley に手を焼いていたことは明らか。
盤石とされるTEN OL陣ですが、付け入る隙はありそうです。



4 件のコメント:

To do さんのコメント...

To doです。
全くの同感です。
ディフェンスが前掛かりになっていたときには良かったのですが、4メンラッシュになった瞬間、ザル状態。早い時期にスクリーンで足を止めてしまえば、かなりやれるのではないでしょうか。
頑張ってほしいです。

youzy_yam さんのコメント...

大変お久し振りでございます。youzy_yamです。
いよいよ開幕ですね。今年のHoustonはどうでしょうか?
Playoff進出の鍵は"RB"が握っていると思います。
昨年は、Slatonが1282ydsを記録し気を吐きましたが、
Greenが怪我で使い物にならなくなり294ydsに終わりました。
この"2nd-RB"の出来が重要だと思います。
Slatonも昨年のように活躍できるか体力的に不安です。
今年の"2nd-HB" Moatsは昨年94ydsしか走っていませんし、
"3rd-RB" Brownにいたっては、Zeroです。
今年は、Houstonの控え"RB"陣に注目だと思います。

texamaniac さんのコメント...

NYJ戦後の今、TENに勝つことなど夢のまた夢に思えます…。
youzy様、お久しぶりです。テキサンズRB陣ですが、バックアップRBの不安はあるにせよ、Slaton のお陰で今年はオフェンスは心配していなかったのですが。プレシーズンからランが不発でNYJ戦の結果を見ても、あまり明るい材料はないです。OLineが引き締まると良くなるとは思いますが。
控えですが、2ndRBはBrownになります。怪我がちですがタレントはある選手で、NYJ戦ではSlatonより爆発力があるところを見せてくれました。健康でフルシーズン戦えるかどうかに大きな?がつきますが。

とおりすがり さんのコメント...

今年もよろしくお願いします。

レシーバーは陣容が少し変わりますね
TEのスケイフがおそらく出られずに
変わりにFAのWRワシントンが復帰。
スピードのある新人TEのクックが出られるか?
出られてもどのレベルで出られるか?
が鍵になるかもしれません。
彼が出られなければTEがブロッキングタイプの2人(今のクランプラーに多くは期待できないでしょう)になるのでTE好きのハイマーディンガーには支障が出るかも。

PRは本当にムートンがダメならどうするんでしょうか?

どちらにしても良い試合を期待したいです。