2007年10月9日

新天地で - その①

CARのQB J.Delhomme が右肘の手術を受けることになり、今季残り絶望となりました。
かわって 1st String QB となったのは、そう、今オフにテキサンズより移籍した David Carr です。
既に今季2試合で先発。決して良いパフォーマンスではありませんが、WEEK5ではディビジョンライバルのNOに、16対13と競り勝ちました。
Carrといえば、02年ドラフトでエクスパンションチーム・テキサンズへ全体1位指名で入り、チームの顔として5年間ほぼフルに先発したQB。しかし、チームの不振の責任を負う形で今オフに放出、FAにてCARより拾われたのでした。
放出は一部からは、テキサンズのスケープゴートにされたと語られていますが、個人的には妥当な判断だったのではないかと思っています。

Carrは、身体能力には優れるものの、NFLのスターティングQBとしては判断力とポケットに留まる力(Pocket Presence)に欠けるのではないかという印象があります。
キャリアを通して大量にサックを浴び続けているトラウマからでしょうか、少しプレッシャーを受けると、オープンなレシーバーを見つける前に(というか見つけられずに)すぐスクランブル。ポケットの外に出てしまことで更にサックかタックルを浴びるという悪循環に陥ってたのではないかと思います。
長くポケットにいられず、第2、第3ターゲットを素早く見つけてパスをフィードする能力に長けているわけでないので、必然的にパスは短いヤードのものが主体に。折角の強肩を活かすことができませんでした。
決定力も、昨季後半10試合でTD数はわずかに2つ、先発QBとしてはやはり物足りない数字です。
もちろん、チームの負けや、オフェンスの不振を全て Carr の責任とすることは酷ですが、逆に、テキサンズの弱点を O-Line や A.J.に次ぐ第2WRがいない、という点だけに焦点を当て、スケープゴートと批判するのも間違いかなと思います。
まあ、もうオフシーズン中の古い話ですが。

いずれにせよ、今季のCARでの Carr の活躍、楽しみに期待したいと思います。
まだまだ先のある選手なので、今オフのドタバタが Carr にとっても、テキサンズにとっても、互いに良い動きだったと後に振り返って言えると良いですね。

ここ2年のQB Stats(Passing)
● David Carr
Season Team G GS Comp Att Pct Yds Avg TD Int Sck SckY Rate
2007 CAR 3 2 32 62 51.6 330 5.3 2 2 5 35 64.6
2006 HOU 16 16 302 442 68.3 2,767 6.3 11 12 41 240 82.1


● M.Schaub
Season Team G GS Comp Att Pct Yds Avg TD Int Sck SckY Rate
2007 HOU 5 5 111 157 70.7 1,299 8.3 5 4 8 63 95.5
2006 ATL 16 0 18 27 66.7 208 7.7 1 2 2 8 71.2

5 件のコメント:

youzy_yam さんのコメント...

youzy_yam です。
David Carr がどんな選手であるかよくわかりませんが、
Intercept=12 は評価しても良いのではないでしょうか?
昨年、Texans は INT=13 で NFL 8位タイとりっぱな数字だったと思います。
私は派手なパス合戦でなく地味な地上戦が好みです。
グリグリと進んで FG で確実に3点を取るようなチームが勝つと嬉しくなります。
David Carr はディフェンスが強いチームに行けば開花すると思いますが....どうでしょうか?

To do さんのコメント...

To doです。
Carrですか、そんな選手も居たかなー・・・
私はエクスパンジョン後よりTexansには注目していて、CarrをOLのせいでsackされまくる才能豊かなQBと思っていたのですが、昨年よりHouに来て試合を見ていると何か違うと思うようになりました。とにかく判断力が遅く、最初のターゲット(これもほとんどがAJ)ばかり見ていて、2nd.や3rdのターゲットへの切り替えが遅い、そのうちにsackされるの繰り返しです。確かにTexansのOLは強力とは言い難く、OLが原因のsackもあるのですが、多くは彼の判断力の低さによるものと思います。Texamaniac様もお書きのように、プレッシャーを感じるとポケットからすぐに出て行き、更にプレッシャーを浴び、最終的にはセーフティーバルブにばかりパスを繰り返すようになります(3rd down longでもです)。その結果Intは減り、Pass成功率が上昇するのでQB ratingは上がる、ですからゲームを見ない解説者からは一定の評価を受けていました。もう一つCarrが気に入らないのは、sackを受けたり、WRがpassをドロップしたりすると明らかに不満そうな態度をとり続け、ベンチで文句を言っていたことです。これではチームのモチベーションも上がりませんし、正直言ってチームリーダーたるQBは失格と思っています。私も派手なプレーは要らないから、しっかりとDFで止めて、堅実に勝つチームが好きです。(派手に勝ってくれるとなお良いのですが)そう言う意味では、ドラフトでDFの要となる選手を集めて、爆発力はないけれど確実なプレーをするSchaubそしてGreenを集めてきた現在のTexansの方向性にはとても共感しています。
(Texansのことを話せるBlogができ、うれしくてついつい書き込んでしまいます。鬱陶しくてすいません)

texamaniac さんのコメント...

youzy_yam様、to do様、いつもコメントありがとうございます!こんなブログですが、私も皆様とテキサンズの話ができて嬉しく思います。これからも是非色々な意見をお聞かせ下さい!
さて、Carrに関してですが。私もto do様と同じような印象です。INTは12ですが、Passer Ratingsに出ないところではサックされてのFUMが多く、昨季は7も記録しています。合わせると、ターンオーバー19。それに対してTDが11というのは、やはりちょっと物足りないなと感じます。ただ一番の問題は、数字上の問題よりto do様が言われるモチベーションやリーダーシップといったところかもしれません。その点、Schaubはチームに合流した日から積極的にチームメイトとコミュニケーションをはかり、攻撃陣だけでなく守備陣からも信頼を勝ち得ていると思います。去年までとは違って、リードされている展開でも彼を筆頭に、諦めないぞ、という姿勢を感じるようになりました。ただCarrもまだ若いので、CARで一皮向ける可能性は十分あります。嫌いなわけではないので、暖かく見守ってゆきたいなと思います。ここ日本では、テキサンズにいるときよりは目にする機会が増えるかもしれませんね。
派手なパスでなく、堅実なディフェンスとランで勝つ展開というのは、私もお二と同感です。今正にチームが目指しているプレイスタイルではないでしょうか。ここのところランが不発で、追いかける展開が多いのでSchaubのパスに頼らざるを得ない試合が多いですが・・・。特にINDのようなチームと対戦するときは、ランで時間を稼いでなるべく相手オフェンスを試合に出さないことも重要だと思います。
ところで、怪我がちで今オフに放出してしまいましたが、Domanick Davis(改名後Williams)全盛の頃はなかなか頼れるRBでした。彼が04年にチーム記録である1,188ヤードを記録した年は、チームも最多の7勝をあげ、Carrも個人ベストの年でした。3,531Yds/16TD/14INT/2FUM/83.5RATE

youzy_yam さんのコメント...

to do様、Texamaniac様のお話はとても参考になります。
QBの被サックは「判断力」の指標にもなるということですね。

堅実な試合を実現するにはラン攻撃が十分に機能する
ことが第一の条件であると思っています。
TexansのRB陣は他チームと比べてどうなのでしょうか?
そして「機能」する可能性は?
Texansではありませんが、CINの Kenny Watson
いいですね。  「穴が開くまで我慢する」
当たり前のことなんでしょうが、逆に凄味を感じます。

texamaniac さんのコメント...

youzy_yam様、
もちろん被サックが全てQBのミスというわけではないですが、仰るように一つの指標にはなると思います。Carrの場合は、シーズン最多という不本意な記録をはじめ、毎年被サックが多かったのですが、その原因としてチームのO-Lineの弱さが指摘され続けてきました。今も一部では根強く言われます。が、to do様もご指摘のように、よくよく試合を見てみると、多くの場合、Carrの方に原因があるのかな、と。
ラン攻撃の重要性については全くその通りだと私も思います。残念ながらTexansのランはいまかなりひどい状態です。Ahman GreenとランブロックにたけるSteve McKinneyの怪我が大きいとは思いますが、5試合消化しての1試合平均がたった85.8ヤード、リーグ25位と低迷しています。要修正ポイントであるとコーチKubiakも認識していて、重点的に練習してゆくと言っています。今季のDayneもGadoもアウトサイドに展開できるスピードも、穴をつく瞬発力にも欠けているので、首脳陣の間にはRB補強という考えもあると思います。まあGreenが復帰したらまたかわるかとは思うのですが。でも昔のような爆発力はないので、過度の期待はできなさそうです。苦しい状態にあるのは間違いないです。ランオフェンスについてはまたブログでも取り上げてみたいと思います。
CINのWatsonは未チェックでした。今度見てみようと思います。今年はスタメンRBの離脱で、活躍しているRBが目立ちますね。WK5も、NEのS.Morris、INDのK.KeithやSTLのB.Leonard等が活躍してました。