77ヤード!実に球団史上2番目に長いTDパスです。そして Johnson にいってはキャリア最長のTDレシーブ。
KCのディフェンスをよく分析した見事なプレイコールでした。
77ヤードとは言わないまでも、今年のテキサンズは果たしてどれくらいビックプレイ(パス)を出すことができるでしょうか?
参考までに、下記は昨年レギュラーシーズンにおけるQBスタッツです。
一般的にロングゲインといわれる20ヤード以上のパス成功数によって順位付けしてみました。
● 2006 Regular Season Quarterback Stats
Rank | Player | Team | ▼20+ | 40+ | Lng | Yds | Avg | Yds/G |
1 | D.Brees | NO | 61 | 18 | 86T | 4418 | 8.0 | 276.1 |
2 | M.Bulger | STL | 60 | 10 | 67T | 4301 | 7.3 | 268.8 |
3 | J.Kitna | DET | 59 | 3 | 60T | 4208 | 7.1 | 263.0 |
4 | P.Manning | IND | 53 | 7 | 68T | 4397 | 7.9 | 274.8 |
5 | C.Palmer | CIN | 52 | 15 | 74T | 4035 | 7.8 | 252.2 |
6 | B.Favre | GB | 49 | 8 | 82T | 3885 | 6.3 | 242.8 |
7 | R.Grossman | CHI | 47 | 8 | 62 | 3193 | 6.7 | 199.6 |
8 | T.Brady | NE | 46 | 8 | 62T | 3529 | 6.8 | 220.6 |
9 | D.McNabb | PHI | 44 | 14 | 87T | 2647 | 8.4 | 264.7 |
10 | T.Romo | DAL | 42 | 9 | 56T | 2903 | 8.6 | 181.4 |
10 | B.Roethlisberger | PIT | 42 | 57T | Lng | 3513 | 7.5 | 234.2 |
24 | D.Carr | HOU | 25 | 3 | 53 | 2767 | 6.3 | 172.9 |
昨年は、NOが爆発的なオフェンスで文句なしのビッグプレイチームでした。(それだけに今年開幕戦での不発は気になります)
3位にDETの Kitna が入るあたり、必ずしもビッグプレイがチーム成績とリンクするわけではありませんが、プレイオフに出場したチームもやはり多く見られます。
DETは、試合でリードさせる展開が多くパスに偏りがちだったのと、そもそもチームが M.Martz によるパス偏重型であることが関係しているものと思われます。
ちなみにSDは、なんと言っても L.T. によるランが武器とは言え、P.Rivers は 20yds+ が41回としっかりこのリストの後についてきています(12位)。
そして目を引くのはMcNabb。怪我により10試合のみの出場に留まったのに、上位に入ってくるあたりは流石というところでしょうか。
そんな中、我がテキサンズの昨年の先発QB D.Carr は、25回、24位という成績に終わっています。
上位陣に比べ、圧倒的にロングゲインが少ないことがわかります。
Johnson がダブルカバーされうシーンが多く、他にロングヤードを稼げるWRがいなかったということもあるでしょう。
WRがフィールドを駆けるまで、O-Lineがプロテクションを守りきれなかったということもあるでしょう。(余談ですが、テキサンズのOLは弱いと言われますが、被サックはOLとQB半々の責任だと個人的には思いますが)
でも、さすがにあまりに少ない数だと感じませんか?
ロングゲインの素晴らしいところは、当然ぐぐっとゴールラインに近づけることもありますが、相手のセカンダリーにパスを意識させることにあると思います。
通らずとも、一度ロングパスを狙っただけでも。相手の意識に「長いの狙ってくる可能性があるぞ」と刷り込ませることで、DBは後方も気にせざるをえなくなり、結果、ランが出やすくなります。
今年のテキサンズもそんな器用な攻め方に挑戦してもらいたいものです。
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