2010年10月12日

WK5 結果 vs NYG

Super Bowl 出場候補のGBがWASに負けました。
昨年覇者のNOもあろうことかARIに負けました。
そしてSDもなんと'03年ぶりにOAKに負けました。
NFLでは多々ある話です。
NYG相手の敗戦もそんな多々ある話の一つで、テキサンズはどうも本調子ではなく足元をすくわれた。
…そんな受け止め方ができれば良いですが、DAL戦に続きホームでの取りこぼし。
一度ならず二度目の完敗に、さすがにテキサンズのチーム状態を疑わずにはいられません。
振り返ってみれば、開幕試合でのIND相手の大勝利。
それが素晴らしいシーズンの幕開けとなるはずでしたが、以降2勝しているとはいえ、WAS戦では 4 and 10 からの奇跡的なA.J.のミラクルキャッチでの薄氷の勝利で、OAK戦も格下相手に詰め寄られながらの逃げ切り勝ち。最後 Louis Murphy のドロップとINTがなければどうなるかわからない試合でした。
これらの勝利によりこれまでテキサンズというチームを過大評価していて、実のところは、強くなっているどころか、チーム力は後退しているのではないか。
そう思わざるをえないゲームでした。
セカンダリーがザルなのは開幕当初から周知の事実で、中途半端なゾーン守備も悲しいほどに機能しないことは明らか。
Cushing のブリッツが2つのINTを生み出したように、パスラッシュが出れば弱点も補完できるのだが、人を入れ替えてもプレッシャーを与えられていない通り、即効薬がないこともこれまた明らか。
Connor Barwin の不在が思った以上に Frank Bush の足かせになっているのかもしれません。
しかしながら、Kubiak も度々言っているように、セカンダリーが若く弱点があることや、パスラッシュが命題であることは前々からわかっていたこと。
それよりも気になるのが、苦しむ守備の陰で目立っていませんが、昨季リーグを席巻した圧倒的な攻撃力も、今年はプレシーズンの時から機能していないということです。
多少空中戦でやられても、ランをしっかり止めて、失点さえ抑えれば、攻撃力で上回り勝利することができる。
そんな算段が、Kubiak をはじめコーチ陣にあったのではないかと思いますが、残念ながら期待のオフェンスも沈黙している状態です。
NYG戦では、一番長かった攻撃シリーズが、10回35Yds。試合トータルでも、獲得ヤードはわずか195Yds。さすがにこれでは勝てません。
A.J.とO.D.が怪我により本調子でないこと、飛び道具の Jacoby が不在なことも確かにあります。
が、今のスランプ(単なるスランプと思いたいです)は、根本には、Rick Dennison のオフェンススキームとプレーコールに課題があるのではないかという気がしてきました。
それがモロに出たのが今回のNYG戦。
NYGはよくテキサンズの攻撃を勉強してきており、テキサンズオフェンスは常に先手を打たれ、相手が描いたシナリオ通りの試合展開となってしまいました。
今の最大の武器である Arian のランに対しては、NYGはギャップ・アサインメントをきっちり守り、カットバックゾーンをLB陣、S陣が早め早めに潰しており、アウトサイドへのランにも的確に対応していました。
加えて、パスラッシュを避けるための3ステップ・ドロップに対しては、DL陣が手をあげてパスコースを塞ぎ、パス・ディフレクトを量産。
結果的に、Arian は11Carで25Yds、Schaub もパス成功率がわずか47%で1INTと散々な試合。まるで Carr 時代を彷彿させるような拙劣な攻めでした。
しっかり準備してきたNYGに対し、ゲーム中も、ハーフタイムを挟んでもアジャストすることができず、相手の術中にはまったまま、なすすべなく完敗。
そんなゲームだったかと思います。
その点、後半に多少なりとも守備をかえて対応した Frank Bush のディフェンスの方がまだましだったかもしれません。
Schaub は昨季のように目をつぶっていてもオフェンスをリードできるというような調子になく、ポケットの中で戸惑いながらプレーしているような姿が見受けられますし、パスも常にどこかずれている様子。
守備もさることながら、オフェンスにも大きな問題があるのではないか。
そんな印象を受けたNYG戦でした。
これで、ここ2戦のホームゲームでの得失点は、23-61という驚嘆すべき数字。
これから、生まれ変わったKC、INDとの再戦、SDと道は更に険しくなっていきます。
早急にチームを立て直さないと、どん底と思われている今の状態も、実はこれからまだ下り坂、という暗い現実が待ち構えているかもしれません。

NYG 34 - 10 HOU

[ NYG ]
Total Net Yards : 414
Penalties-Yards : 9-84
Time of Possession : 38:51
Total Turnovers : 2

[ HOU ]
Total Net Yards : 195
Penalties-Yards : 8-67
Time of Possession : 21:09
Total Turnovers : 2


2 件のコメント:

クロポトキン さんのコメント...

NYGにいきなりタイムアウトを取らせるくらいクラウドノイズはすごくて最初のシリーズを見たらいけると思ったんですが・・・。NYGはよく準備ができていて、仰るとおりカットバックレーンを埋めてきましたね。それに対してテキサンズはアジャストできなかった。そうきたならSlatonを使ってアウトサイドをつくとかできなかったんでしょうかね。とにかく今年のオフェンスは一本調子で、ランが出ること前提のゲームプランしかないように思います。去年はランが止められてもパスで活路を見出しましたが、そのパスもバリエーションが減ったような気がします。10~20yのパスがポンポン決まったのが懐かしいですね。

CBについてはある程度、目を瞑らないといけないのかもしれないですけど、酷すぎますね。ゾーンでのマークの受け渡しがまったくできないですね。これは選手の能力の問題というより、コーチに問題があると思います。去年も似たような状態でしたし、DBコーチGibbsの手腕には疑問が残ります。

来週はCasselを覚醒させてしまうような気がしてなりません。

texamaniac さんのコメント...

例年以上にアップダウンが激しくて、追っかけていながら毎度よくわからないチームですね、テキサンズは。笑
パスのバリエーションは明らかに減っていると私も思います。Kubes もプレーコールしているようなことを記者会見で言っていましたが、現実はどうなのでしょう。。