2010年10月13日

よりアグレッシブな守備へ

昨年 Frank Bush がDCに就任した際、とにかく本人が強調していたのが「アグレッシブな守備」。
しかしその姿勢も、今年のディフェンスからは残念なことに見られなくなってしまいました。
Connor Barwin と Tim Bulman をシーズン早々に怪我で失ったことも大きかったでしょうし、CB陣が1、2年目の選手ばかりというのもやはり消極守備に繋がっているのでしょう。
経験の浅いセカンダリーをなんとか守ろうという姿勢が、ソフトなゾーンカバースキームに現れており、結果的にこれが裏目に出ているのが今の守備陣の最大の課題ではないかと思います。
試合後に Kubiak も言っていたように、大量リードをしていながら、4QでもNYGはパスを投げ続けていました。
それだけ、今のテキサンズはパスディフェンスがザルであると認識されているということであり、事実、リーグ最下位の現状があります。
お互いの連携が重要なゾーン守備で、経験不足もありアサイメントミスを繰り返すCB陣と、パスカバレッジが弱く、フォローも遅いS陣。
この組み合わせでは、今のプレーコールではパス守備の改善は見られないように思えます。
唯一の救いは、時すでに遅しではあったものの、NYG戦の後半には、これまで見られなかったような幾つかのブリッツパッケージを盛り込み、マンカバーも見せはじめたこと。
Eli から2度のINTを奪うなど、それなりに効果があったように思えます。
後半でのテキサンズ守備陣のアジャストについて、Texans Bull Blog で大変よくまとまったブログ記事があったので、英語ではありますが興味がある方はご参照ください。
http://www.texansbullblog.com/defensive-adjustments-nyg-solutions-woeful-pass-defense/featured-articles/film-study/
ブリッツを掻い潜られ、マンカバーでCBがやられるとかなりのビッグプレーを相手に許すことにはなりますが、今の時点でもビッグプレーを連発されているので、これ以上悪くなることも考えにくい。
とくれば、多少のリスクは負ってでも、かつて目指したような積極的な守備スキームに変更するのが、現時点では得策ではないかと思えます。
幸いなことに、次に対戦するKCはオフェンスに課題があるチームで、それを乗り切れば Bye Week も待っています。
Cush の調子もあがってくるはずで、守備の立て直しはまだ十分可能ではないかと期待しています。



3 件のコメント:

To do さんのコメント...

To doです。
立ち直るのに3日掛かりました・・・
それでもまだ、重ーい気持ちです・・・
前回Texamaniac様が指摘されたプレイコールの単調さはDALの時くらいから感じていたのですが、追いかける展開になってもそれに対応できない・・・厳しいです
今回のディフェンスの緩さ、これもどうしようもない・・・
何とか週末を乗り切って、byeで立て直してもらうしかないですね

クロポトキン さんのコメント...

今の時点ではどうせゾーンで守ってもアサイメントミスでビッグプレイを許してしまっている(NicksのTDは受け渡しがうまくいかずワイドオープン、など)のでマンカバーを多めにするというのは賛成です。その分ブリッツを多用してとにかく相手QBをパニックに陥れる、これしかないように思います。

何よりもBushのフィロソフィをしっかりブレずに貫き通すことが重要ですね。

texamaniac さんのコメント...

KCにまで投げられたらかなり大問題ですね。