2010年9月19日

WK2 予想 @WAS

さて。一部のメディアで揶揄された"テキサンズにとってのスーパーボウル"も終わり、早くもWK2がやってきました。
敵地WASでの一戦。下馬評ではテキサンズ有利とされていますが、過去の歴史が物語るように、こういった一番を取りこぼすのがこれまでのテキサンズ。
タフな相手、タフなロードということもあり、IND戦での大勝利を忘れ仕切り直して臨まないと、またもや足元をすくわれることになりかねません。
IND戦という大きな山を一つ越えましたが、さてこの山も越えられるかどうか。とても楽しみです。
この試合、ストーリーラインとしてとにかくよく語られているのが、Shanahan - Kubiak の師弟対決。
その歴史は、Kubiak がQBで、Shanahan がOCであった1985年のDEN時代にまで遡り、共にDENを支えた多くのコーチ陣が、日曜は敵味方に分かれてサイドラインに立つことになります。
勝手知ったる相手となりますが、テキサンズにとって不気味なのは DC Jim Haslett 率いるWASの新生ディフェンス。
昨季も、WASはTotalYards/Gでリーグ10位と好守備を見せていましたが、それでも新DCの Haslett は4-3スキームを変更し、今年より3-4守備を導入しました。
WK1では、DAL自爆の感が強かったとはいえ、あのタレント軍団を7点に抑えた力は十分警戒に値します。
かねてより3-4が苦手とされてきたテキサンズが、'09年最後の2戦でMIA、NEを破るなど、次第に苦手意識はなくなってきたかなと思います。が、それでも、大きな挑戦となることは間違いありません。
そんなことも踏まえWAS戦でのポイントは下記と考えます。

- WASのブリッツ・パッケージを抑えられるか
Haslett はアグレッシブなパスラッシュを仕掛けてきます。特に、OLBの二人は脅威。Andre Carter はDAL戦ではさほど目立ったところがなく、スタンドアップ姿勢からのラッシュにまだ慣れていないところがありそうですが、Brian Orakpo にはかなりの注意が必要です。
OLの頑張りだけではなく、IND戦ではランブロックで大貢献したTE、FBのパスブロックもWAS戦では鍵となりそうです。
一躍脚光を浴びた Arian Foster も、WAS戦では脚力だけでなく、パスプロテクション力が試されることになります。

- WAS LB陣-TE/WRミスマッチ
WAS LB陣ですが、パスラッシュには長けるものの、一方で、カバレッジにまわった場合はテキサンズの攻撃陣が大いに有利。
O.D. や Dreessen はレシーバーとしても大活躍が期待されます。
また、Nickel パッケージでもWASは4人のLBを並べる傾向にあるので、そこのミスマッチを突き、Jacoby や Anderson らのビッグプレー炸裂チャンスが多いにあります。

- Schaub to A.J. ホットライン
IND戦ではスタッツ上おとなしかった二人ですが、WAS戦では爆発が期待されます。試合序盤から、スクリーンパス等でA.J.にボールを渡し、試合のリズムを作るといったプレーコールも有効かもしれません。
また、何よりも期待されるのがディープへのパス。
WASの Safety 陣は前がかり気味であるため、プレーアクションに引っかかり易い傾向にあります。
WK1のDALのTDも、FS Reed Doughty がプレーアクションに振られたから許したTDに見受けられました。
A.J. がいつも通りに Safety の裏をとり、パスプロテクションが持ちこたえれば、高確率で"bomb"が決まるのではないかと思います。
もちろん、IND戦で見せたような不用意なミス(INT)は厳禁です。

- Slaton の活躍
この試合、攻撃側のキーマンとして挙げたいのが Slaton。ランが抑えられて 3 and Long のシチュエーションが増えた場合、3rd down back としての覚醒に期待です。RBとして、スナップ後の判断力は依然疑問符ですが、オープンフィールドでボールを手にしたら、Slaton のスピードはやはりかなりの武器になるのではないかと思います。スクリーンパスからのTDが目に浮かびます。また、KRでビッグリターンが出せれば、試合展開もかなり楽になります。

- Adibi の踏ん張り
WASのオフェンス力は恐るるに足りません。武器といえば、TE Chris Cooley と WR Santana Moss くらいで、IND戦と比べるとだいぶ見劣りします。
OLも、新人 Trent Williams を筆頭に経験不足、実力不足は否めず、IND戦に続き、Mario らの爆発が見られそうです。
しかしながら、新シグナル・コーラーの Donovan McNabb は、全盛期の輝きをなくしたとはいえ、プレッシャーにも動じず、自らの足でも道を切り開ける嫌らしいQB。
テキサンズは、JACの David Garrard やTENのV.Y. にもやられる傾向にあり、しっかりとした対策が必要です。
そこで鍵となるのが、久しぶりの先発復帰となる Adibi。IND戦と違い、Nickel 布陣も限定されることから、Adibi がフィールドに立つ時間が長くなります。穴埋めをするのに、Cushing が作った穴は大きすぎますが、代役として安定した活躍をして欲しいと思います。

- 完全敵地でのノーミス
この試合、下手をしたらWASのロースター以上に脅威となりそうなのが、FedExフィールドに来場する観戦客。リーグ最大のスタジアムの許容人数は実に9万人越えと、Reliant より更に2万人のキャパシティが入ります。
テキサンズと同様に、WK1のホームオープナーでアップセットを演じたWASは、その勢いのまま、WK2に突入してきます。
False Start 等、ある程度の反則は防げないと思いますが、DALがそうであったように、FUMやINTは命取りになります。
Schaub の冷静なゲームコントロールと、序盤でのリードで客を黙らせる試合運びが必要かもしれません。

予想 : (WIN) HOU 27 - WAS 17

大成長その②を見せつける大勝利(に期待)!


2 件のコメント:

To do さんのコメント...

To doです。
Fosterのランは警戒されるのが明らかなだけに、第一週では目立たなかったパスがキーになると思います。A.J.はさすがにマークされるでしょうから、ミドルレンジのO.D., Jacobyあたりをうまく使ってほしいです。プレーアクションからO.D.へ復帰祝いのTDなんか最高ですが・・・
FedExフィールドのキャパはすごいですが、TV観戦していると結構おとなしい感じですし、知人に聞いたところによると、傘がなくて上に抜けるのでクラウドノイズはそれほど・・・とのことでした。集中を乱されないで頑張ってほしいです。

クロポトキン さんのコメント...

ここをしっかり取れるようだと今年の力は本物といっていいかもしれませんね。去年までならこのパターンはコロっとやられることが多かった。

皆さん仰るとおり、プレイアクションが決まりそうな予感がとてもします。多分WASのD#もボックスが多くなるでしょうし、前がかりの状況を作ってズドンというのが出ると大きいですね。AJの爆発に期待です。

D#は前回いまひとつだった若いCB達に期待したいです。K-Jax、Quin、McCainの誰かのビッグプレイを期待します。多少のミスは気にせず、積極的に仕掛けてほしいです。