2008年11月9日

WK10 予想 vs BAL

目下3連勝中、5-3で AFC North の単独2位につけるBAL。
その原動力は新人らしからぬ活躍を続ける QB Joe Flacco にあります。
連勝期間の成績は46/76、620Yds、4TD、0INT、104.1Rate。
特筆すべきはINTゼロで、ターンオーバーによって試合を落とすテキサンズの方が今最も必要としているスタッツです。
ただし、勢いに乗ってきたのはここ3戦だというのも事実。
連勝前5試合では、7INT、10被SCK、5FUMと苦戦しています。
テキサンズとしてはコンスタントにプレッシャーを与え、「新人らしさ」を引き出してあげたいところ。

元々走ることが好きなBALオフェンスですが、敵地という環境で Flacco のミスを抑えるためにこの試合でも McGahee、McClain、Rice のトリプレッツを多用してくることは明らか。
OLB Diles、そして DT Okoye も恐らく欠場するであろうと見られており、普段と違うフロント7がどれだけランを抑えられるかが非常に重要になってきます。
テキサンズのラン守備は126.8Ydsでリーグ23位と低迷はしていますが、JAC戦で MJD & Taylor を抑えたあたりから上向いており、数字以上に安定していると思います。
先週MIN戦でも、後半守備の疲れからか3度A.D.にビッグゲイン(3Attで83Yds)を許しはしましたが、それを除くと22Attで平均2.5Ydsとリーグトップクラスの危険RBを完全に抑えていました。
しっかりランを止め、BALに試合のペースを掴まれないことです。リードを許しBAL守備相手に追いかけるような展開だけは避けなければなりません。

オフェンスに関しては、BALラン守備が強固なこと。一方でセカンダリーに怪我人が多いこと(CB McAlister と Rolle、S Landry がいずれも怪我)から、Sage の腕に頼る展開になると思います。
一言、No Turnovers, please!そしてヘリコプターも当然禁止で。

予想 : (WIN!) BAL 20 - HOU 21

4 件のコメント:

youzy_yam さんのコメント...

こんにちは youzy_yam です。
教えていただきたいことがあります。
今ひとつ「ゾーンブロッキング」というものがわかりません。
試合を見ていてその違いというものがわかるのでしょうか?
素人の質問で申し訳ありません。

texamaniac さんのコメント...

youzyさん、こんにちは。
Zone Blockingですが、オフェンスラインのスキームのひとつで、Man Blockingと対になるプレイスタイルになります。守備側のZone/Man Defenseと一緒で、Man Blockingでは各O-Linemanがそれぞれブロックする守備選手が決まっている(大抵は相対するD-Lineman)というスタイルなのに対し、Zone BlockingではT/G/Cが連動して動き、決められた相手ではなく"空間"をブロックするという戦略になります。大きな特徴の違いとしては、Man Blockにおけるランプレーでは、RBが走るべきギャップ(穴)がコールされるプレーによってあらかじめ決められているのに対し、Zoneではディフェンスのフォーメーションによって穴が流動的という点です。
※従い、Zone Blockingでは、素早くランニングレーンを見つけ、カットバックしてその穴をつくスピード型のRBが求められます。
ちょっと言葉だけだとわかり難いのであくまで一例ですが。典型的なZone Blockのランプレーでは、右なり左なり、走る方向に向けOLが一斉に動きます(横というか斜めにブロックを仕掛けるイメージ)。まずはG/Tで、スクリメッジにいる守備選手(DEとします)を二人でブロックします。DTはCが拾います。このダブルチームが成功すればしめたもので、DEの動きに対応して、DEがアウトに出ようとしたら内側をブロックしていたGがブロックを外し、後ろに控えるLB陣を拾い上げる。DEが内側に切れ込んだら、外側のTがRBの前を走りLBをブロックする、というような仕組みです。RBはそのスクリメッジでの攻防を瞬時に判断して、外に走るか、内にカットバックするかを決める必要があります。Zone BlockingはDENが最も得意とするスキームで、OLの動きを注意して見てみるとわかります。連動して動くチームワークと、素早く動き回るスピードがOLにも必要になります。

texamaniac さんのコメント...

長くなったので二つに分けました。Zone Blockingを語る上でもうひとつ欠かせないのが、"カットブロック"なる技術です。これは、走る方とは逆側のLinemenがバックサイドからの追撃を阻止するために主に用いるテクニックで、OLは相手DLの膝下あたりを狙ってブロックする(体を投げ出して倒すにかかるといったほうが正確かもしれません)というものです。DLを転ばしてバックサイドからの追撃を防ぐとともに、あわよくば、狙った方に穴が開かなかったときようのカットバックレーンを作ろうとするものです。が、DLの足を刈るようなブロックであるため、DLからすると怪我の可能性が大きく、汚いプレーと批判されることもしばしばあります。最もルール上は、後ろから刈らない限りスクリメッジ上で膝下をヒットすることは違反ではないとされており、なんら問題のあるプレーではありません。

youzy_yam さんのコメント...

ありがとうございます。youzy_yam です。
詳しい解説をしていただき感謝します。モヤモヤが晴れました。
今度、DENの試合を見て勉強しようと思います。
貴重な時間を割いていただき、恐縮です。