2010年3月3日

'09シーズン通信簿(スペシャルチーム・コーチ編)

'09年シーズン最後のまとめ。スペシャルチームとコーチ陣の通信簿です。

K : E
初のFをつけようかと思いましたが、お情けでE。それだけ今季の Kris Brown はひどい出来でした。球団創設以来、Kとしての仕事をこなし、チームキャプテンをも務めていた Brown。まさかこんなに崩れるとは思いませんでした。21/32で、リーグで下から4番目のFG成功率(66%)。特に40-49YdsのFGで、2/6(33.3%)という散々な成績。蹴って入らないだけでなく、被BLKの3という数字もリーグ最多。Jacoby のPR以上に、Brown が登場する度に冷や冷やしたのは私だけでしょうか。これまで頑張ってくれただけにクビを切るのはなんとも可哀想な気がしますが。Kicker は大事な場面でFGを入れるのが仕事。崩れたらシーズン中は立て直せないというメンタルの弱さも露呈し、'10年に Brown がどうなるか、不透明なままです。

P : C
老兵 Turk、可もなく不可もなくといったところでしょうか。以前は調子にムラが目立ちましたが、'09年は比較的安定したプレーをしていてくれたように思えます。Net Yds Avg が39.4Ydsとリーグ12位なのは良いが、カバーチームのおかげが強いというのも事実でした。UFAになる Turk、残留か引退かに注目が集まります。

KR/PR : B
26.6YdsのKRと、10.9YdsのPRを見せた Jacoby。圧巻は、やはりそのビッグプレー能力で、PRで20Yds越えを7回、40Yds越えも2回記録。出場はならなかったものの、Pro Bowl の補欠にも選ばれ、チーム外からの評価の高さがうかがえました。Jacoby はWRとしても'09年は大躍進が見られた選手。'10年での更なる成熟と飛躍に期待です。

カバーチーム : A
テキサンズの公式ページによると、PRのカバーチームは、67パントのうち、リターンを許したのはわずか24回、それも平均4.3Ydsのリターンに抑えたとのこと。新人も含め、スペシャルチームもよく貢献してくれました。

コーチ : B
開幕戦でしっかり準備をして来ず、ルーキーQB相手にホームで負けを喫したり、地区ライバル相手に1勝しかできなかったり、ゲームを決めるプレーで Chris Brown にボールを持たせたり。相変わらずファンの不満を買う采配を揮うことがあるコーチ陣ですが。それでも、結果的にフランチャイズ史上初の勝ち越しシーズン。そして、WK17までプレーオフ戦線に残ったというのは紛れもない事実。また、2年連続でリーグトップレベルのオフェンスを展開したことと、開幕3試合でボロボロだった守備も、若手起用やFA選手の起用により、立て直したことも大いに評価できます。あとはどう白星に繋げるか、というところでしょうか(いや、それが一番大事なわけですが)。

2 件のコメント:

To do さんのコメント...

To doです。
K Brownは酷かったですね。FGの成績はもちろん、PATでの失敗(ブロック)も目立ちました。PATを20yd台のFGと考えるとあり得ない成績ではないかと思います。PATをはずした事により、無理にTDを狙いに行かなければならなかった事もありましたし、ここ一番の大事な場面でFGは全く決められない、調子が戻るのならとも思いますが、不安がつきまとうのは確かで、ドラフト指名による新人の加入(Brown復調ならPS)が現実的とおもいます。リターンチーム・カバーチームは頑張っていたと思います。
コンバインの結果が気になり、毎日帰宅後にチェックしています。DT Codyがシェイプアップ、S Maysが出色の快速と釣り針の餌が大きくなりました。Texansが掛かってしまえば元も子もないですが、上位で指名されるならその分DT, Sの人材が落ちてきます。(でもS Thomasもバルクアップして評価上昇していますが・・・)どうなるでしょう。今からわくわくしています。

クロポトキン さんのコメント...

スタッツを改めてみると普通ならクビを切られていてもおかしくない数字ですね。キックブロックも50yとかなら弾道が低くなってありうることですが、30y程度でもあったはず。これは明らかにBrownのキックが狂っている証拠で正直来シーズンも彼で大丈夫か?という気がしています。少なくとも競争相手の新人か若手は入れる必要がありますね。

カバー・リターンはよくやっていますよね。Brownにキック力があるわけではないし、Turkのハングタイムを平均以下と思います。それでもリターンされていないのは本当によく訓練されているからですね。Marcianoの存在は地味ですけど、計り知れない価値があると思います。